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さわらび会ニュース - さわらび大学レポート

6月7日 さわらび大学レポート

日時 :平成29年6月7日(水)13:30~
場所 :福祉村病院 大会議室

〇開校式

 山本孝之理事長出席のもと、平成29年度のさわらび大学開校式が行われました。また、平成28年度のさわらびマスター認定証の授与が行われました。

○講義1「介護者の実例について」

講師:芦原地区在住民生委員    上村 清三氏

   豊橋市弥生町在住      M・K氏

   福祉村地域包括支援センター 居澤 知佳氏

1.芦原地区における助け合い活動

上村様が芦原地区で実際に行われている助け合いの活動をお話ししてくださいました。

(1)民生児童委員の主な仕事

・高齢世帯、独居世帯、身障者訪問
・赤ちゃん訪問
・シルバー券配布
・老人会打ち合わせ

(2)見守り隊の仕事

・芦原小学校の送り迎え

(3)「認知症予防会」の仕事

・毎週1回・会費100円 全会員31名
・計算問題、漢字問題、早口言葉、故事のことわざや毎日の滋養法を披露するなど

会場の皆さんとギター演奏に合わせ、月の砂漠などを合唱しました。
最後に上村様が最近感動したことばを紹介していただきました。

    「アリガトウ」という気持ちをくれた貴方に有難う

 ありがとうの反対言葉は「当然、あたりまえ」なのですが、感謝を伝えてくれた相手に感謝する気持ちがこれから大切になると感じました。

2.奥様の介護について

 M・K様が奥様の介護についてお話してくださいました

 M・K様の奥様は9年ほど前、初めはスプーンやコップを食事中に落とすようになり、脳神経外科に受診すると、アルツハイマー型認知症かもしれないと医師から言われ薬の服用を始めました。しかし、薬は認知症を治すものではなく、進行を遅らせるものでした。
 その後、介護者の家族会等に参加した時に福祉村病院を知り、受診したところレピー小体型認知症と診断され、デイサービスを週3回利用しながら、在宅介護を続けておられました。しかし、食事の世話、下の世話、幻覚症状等あり、介護者の自分が疲れてしまったため、医師に相談すると入院を勧められました。自宅で1人は寂しくなりますが、自分が潰れないようにと考え、入院を決心したそうです。
 夜一人は寂しく、妻と喧嘩した頃が懐かしい。喧嘩出来る相手がいることを皆さんも幸せと思ってほしいと話していただけました。
 1人になり自分が元気でいるために、近所づきあい、サークル活動への参加、男の料理教室(お惣菜ではなく自分で作る)等、人づきあいに心掛けておられるそうです。高齢者社会では、ご近所での声かけが大切で、色々な方と話をすることで、自分の気持ちが豊かになってゆくとのことです。
 現在、奥様は寝たきりの状態ですが、面会時に手を握り話しかけて、妻に気持ちが通じている事を心で感じいるとお話ししてくださいました。
実際の自分の家族の介護に向き合うときに大変参考になるお話しでした。

○講義2「肩、腰、膝の運動器疾患とその対策」

講師:福祉村病院 リハビリテーション部
     部長   榊原 利夫氏

 今回は介護の状態にならないように予防するために、病気をする前に基礎体力をつける方法について、お話ししていただけました。

 病気やけがの程度、年齢、元々の体力などによって、回復の限界は決まっており、全ての人が発症前の状態に戻るとは限りません。
 しかし、脳梗塞などで後遺症、片麻痺になってしまった場合でも、考えてほしいのはもう片方動くことで、その残存機能を使い工夫する事で体力を補うことが出来るとのことでした。
 必要なことは、自分の残存能力を自分自身が理解する事、また、本人の身体能力を周りの方にもわかっていただくことが重要だとのことです。
 リハビリが成功するためには、本人の意欲が最も重要なことだとのことです。

 そのためにも元気なうちに体力を高めておき、障がいが残っても自分の能力を知り、出来る事は自分でやるようにすることで、前向きに楽しく生きていけば、心身両面を向上させることができると話していただきました。

 体を動かす要素は、「筋力・柔軟性・バランス」でこれらを鍛えることで体力を高めることができるとのことでした。
 例えば、スクワット運動で大腿四頭筋が鍛えられます。股関節を横に開いたりすることでも筋力は強化されます。つま先を上げる運動をすることで、前脛骨筋を鍛えることができるそうです。
 また、前屈して腿の裏を伸ばすと柔軟性を高めることができるとのことでした。

 肩関節に多い疾患として五十肩・脱臼・肩こり、腰椎に多い疾患として腰痛症・脊柱管狭搾症・分離・すべり症などを防止するための体操を、榊原先生が実演を交えながら講義していただきました。

 五十肩の痛みを軽減するコッドマン体操など、どれも自宅で簡単にできる体操ばかりだったので、ぜひ痛みに悩まれている方は実践されるといいかと思います。非常にわかりやすく講義していただき、勉強になりました。

平成29年度新規採用職員研修2日目レポート

講義:感染症について
講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 院長 小橋修

講義のはじめに小橋院長のお薦めするYouTubeで試聴できる、感染症についての動画を受講者の皆さんにご覧頂きました。

講義の際に試聴した動画は以下の3つです。
1.インフルエンザの感染拡大を防ぐために~高齢者介護施設編~
2.実践で学ぶ嘔吐物処理
3.ノロウイルスの基礎知識

どれもわかりやすい内容で、新規採用職員の皆さんも感染症への理解も深くなったと思います。専門的な知識がなくても理解しやすい内容ですので、興味のある方は一度ご視聴なさって下さい。

また、感染症の基本について以下の事をご教授頂きました。
「感染症にかからない」、「感染症を人にうつさない」、「医療従事者は、感染症を持ち込まない、持ち出さない」、「手洗い」、「うがい」、「マスク」、「咳エチケット《公衆衛生》」
これらの事柄が、我々の働く高齢者介護施設における感染対策にとても大切だということです。
また、インフルエンザに感染しても発病しないケース(無症侯感染者)が一定の割合であり、発病はしなくても他人を感染させてしまう恐れがあると述べられました。新規採用職員の皆さんも感染症について正しく理解し、感染拡大防止に努める事が大事と感じられたことでしょう。

講義の終盤には、ターミナル・ケアやユマニチュードについての推薦書籍をご紹介頂き、大変勉強になる講義でした。
(ジュゲム 平松)

 

講義:感染症について
講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 伊苅弘之

今回は新規採用職員が対象ということで、『認知症を学ぶ時、最初の1時間で知るべきこと』をテーマに、認知症の基礎についての講義をして頂きました。

はじめに「認知症」という用語について、「痴呆」と「認知症」は何が違うのか述べられました。実はこのふたつは全く同じで、言い方、表現が違うだけなのです。

また、認知症というのは、ひとつの状態であり、以下の特徴があると述べられました。
1.記憶や判断力などの認知機能が以前に比べて低下する
2.日常生活で支障がでる
3.体が悪くても似たような状態になるので注意
4.情緒感情面は正常(心は生きている)

『心は生きている』という部分が重要で、健常者に比べ記憶力の劣る、重度の認知症の方でも、「すごく楽しいこと、すごく嬉しいこと」、「すごく嫌だ、すごくつらい、すごく悲しい」という記憶は健常者と同じように長く残ります。では、認知症の方への接し方はどのようにしたら良いのでしょうか。
答えは、さわらび会山本孝之理事長が提唱した『認知症介護の三原則』にあります。

一.いつも暖かい愛情と笑顔で
二.決して叱らず制止せず
三.今、できることをしていただく

福祉村病院には、重症の認知症の方が多くおられます。この三原則は、たいへん有用です。困ったときにはこの三原則に戻って、ケアを考えてみて下さいと述べられていました。

その他には、認知症の種類と特徴、認知症の治療、認知症高齢者のケアの基本について学びました。高度な内容ながら、わかりやすく噛み砕いた説明により新規採用職員の皆さんに認知症の基礎についてしっかり学んで頂けたと思います。
(ジュゲム 平松)

 

講義:社会人としての基本的ルールとビジネスマナー
講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 山本淑子

社会人としての基本的なルールとビジネスマナーを理解するということで、
1)社会人としての自覚と責任感
2)仕事の取り組み方
3)接遇マナー
についてお話がありました。

1)社会人としての自覚と責任感では
働く意味を考え、何のために働くのか、社会人になったら何が変わるのか。学生と社会人との違い、作業と仕事の違いを知り、会社に入って働くということは会社の看板を背負って働くということについての講義を頂きました。

2)仕事の取り組みでは
社会人に必要な5つの意識として、顧客意識・コスト意識・協力意識・安全意識・
改善意識(PDCAサイクル)について講義を頂きました。

3)接遇マナーでは
第一印象が大切であり、身だしなみ、あいさつ、言葉遣い、電話対応についても重要であるとの講義を頂きました。

おわりに、さわらび会の一員として、さわらび会の理念である「みんなの力でみんなの幸せを」を守るために、いつも笑顔で心ある接遇を実践できるよう、新人職員だけでなく、在職職員と共に社会人としての自覚と責任感をもち、気持ちを新たに職員一同頑張っていきましょうと締めくくられました。
(しろがね 福山)

 

講義:身体障害者福祉について(1)
講師:社会福祉法人さわらび会 障害者支援施設 珠藻荘 施設長 森正比古

障害者とは、大きく分けて身体障害者・知的障害者・精神障害者にわかれ、その要因としては先天性障害や幼児期の病気による障害、後遺障害、事故による障害、これらの重複障害の場合もあることを話されました。
身体障害者の定義と分類では、1)視覚障害、2)聴覚障害・平衡機能障害、
3)音声・言語障害(咀嚼障害を含む)、4)肢体不自由、5)心臓・腎臓・呼吸器・膀胱・
大腸・小腸・免疫等の内部障害の5種類に大別される。最近は内部障害の割合が増加しており、原因として内部障害と認定される器官が増えたこと、もう一つは内部障害の原因となる疾病(糖尿病・心臓病)にかかる人が増えたことが原因だとの説明をされました。
日本の障害者施策の経緯では、
・1945年以前:国家の施策の対象はほぼ傷痍軍人だった
・1945年直後:憲法に福祉が位置づけられ、福祉3法・社会福祉事業法が制定
サービスは、1)行政の措置として提供、2)国の責任により地方公共団体が処理
3)費用は応能負担とされ、民間の社会福祉法人に措置委託という形成の基盤が出来る
・1960年代:福祉年金の支給が開始、身体障害者雇用促進法が制定、精神薄弱者福祉
法が成立、ライシャワー事件、WHOは日本のコロニー化を非難
・1970年代:身体障害者対策基本法が制定、身体障害者雇用促進法の大改正で法定雇用率制度の義務化、盲・ろう学校に続いて養護学校についても義務制、
・1980年代から1990年代前半:国際障害者年・世界行動計画、施設中心の施策に地域福祉を加味する関連法や施策が変更される、三障害の統一、地域福祉に向けた一定の施策が進んだ重要な時期
・1990年代後半から現代まで:交通バリアフリー法、身体障害者補助犬法など建物の交通移動の面での施策に前進あり、1)措置から契約への変更による利用者本位のサービス、2)営利団体を含めた多様な経営主体の導入、3)市場原理を生かした質の向上、4)透明性の確保と公平かつ公正な負担などが強調される支援制度が施行されるが財政破綻を理由に障害者自立支援法が制定
等の出来事が歴史の流れに沿って詳しく説明されました。
障害者の現状と推移では、障害者の人数の報告が有り、特に身体障害者の65歳以上の比率が2/3で非常に高くなっている。また国民のおよそ6%が何らかの障害を有しているとのお話でした。
最後に、障害者支援施設 珠藻荘の利用状況のお話があり、施設入所支援事業利用者
50名の受け入れをしており、安心・安全に生活が送れるように食事・入浴・排泄等の介護を行い、一時的に在宅での介護が困難になった場合等に利用できる短期入所支援(定員4名)も合わせて行っているとのことでした。
(しろがね 福山)

 

 

講義:身体障害者福祉について(2)
講師:社会福祉法人さわらび会 障害福祉サービス事業所 しろがね 施設長 石黒稔

身体障害者の中には、視覚障害、聴覚障害、平衡機能障害、音声・言語・咀嚼障害、
肢体不自由(上肢・下肢・体幹機能)、内部障害(心臓・腎臓・呼吸器・免疫・肝臓、
小腸・膀胱・直腸)の種類が有ることを説明されました。
障害者に関するマークでは10個のマークを示されて、なじみのあるマークやあまり見かけないマークについての解説をされました。(障害者のための国際シンボルマーク、身体障害者標識、聴覚障害者標識、盲人のための国際シンボルマーク、耳マーク、補助犬マーク、オストメートマーク、ハート・プラスマーク、障害者雇用支援マーク、「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク)
身体障害者手帳では、上記障害が永続的にあり、障害程度によって、1~6級に分けられる。また、1種は鉄道に乗車する際、付き添いも半額であり、2種の場合は本人のみが半額である説明をされました。
障害福祉サービス受給者証では、障害区分が1~6の記入があり、障害施設等のサービスを受けるには障害者手帳でなく、受給者証の交付が必要であることも合わせて説明をされました。受給者証の交付には手順があり、利用希望の相談、利用計画案の作成、区分認定調査、認定後に計画案の提出があり、支給決定の後、決定通知書、受給者証が発行され、指定事業所と契約を結び、利用計画の作成と利用計画に基づいて計画を実施という運びになります。
主な障害福祉サービスには、生活介護(常時介護が必要とする障害者で、介護・排泄・食事の介護、機能訓練、創作活動、生産活動の機会を提供)と、療養介護(医療を必要
とする障害者で、常時介護を必要とする障害者に対して、主に昼間に病院や施設で機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下の介護、日常生活上の世話を提供)がある。
訪問系のサービス(ヘルパーの派遣事業)には、居宅介護事業、重度訪問介護事業、行動援護事業、同行援護事業がある。
地域の行政機関が定める地域生活支援事業には、日中一時支援事業、異動支援事業、訪問入浴があることを説明されました。
しろがねの説明では、一日の流れを話された後、しろがねの職員の資格と研修への取り組みに触れ、初任者研修・実務者研修・介護福祉士・喀痰吸引等研修・医療的ケア教員講習会・行動援護従事者研修・同行援護従事者研修・社会福祉士・相談支援従事者研修等に力を入れています。
また、しろがねの変遷やしろがねの事業内容についての説明もされ、しろがねでは在宅で生活をする障害のある方々が「生き生きとした生活をおくっていただく」ために、通所による介護事業と訪問によるヘルパー派遣事業の両面からその生活を支えていき、障害者の方々が、自分らしい生き方を生涯にわたって歩んでいただくために、職員自身も自分を磨き、利用者の皆様方と共に成長させていただく道を歩んでいきたいと願っていると締めくられました。
(しろがね 福山)

 

講義:知的障害者福祉について(1)
講師:社会福祉法人さわらび会 障害福祉サービス事業所 明日香 施設長 井川襄

福祉村の障害者施設・制度
障害者支援施設「珠藻荘」         障害者生活支援センター
障害者支援施設「あかね荘」
福祉村障害福祉サービス事業所「しろがね」 障害者居宅介護事業所(ヘルパー派遣)
福祉コンビニ・第二福祉コンビニ      障害者グループホームの運営
24時間相談事業
障害者支援センター(第二)
障害福祉サービス事業所「明日香」     生活介護 就労継続B型支援
障害者居宅介護事業所(ヘルパー派遣)
明日香では、利用者の高齢化と共に、保護者の高齢化の問題があり、福祉村内の相互体制で障害や高齢などの枠を超えて、生活出来るように動くことが必要。また、さわらび会の「福祉村」では、病院や様々な施設が、お互いに助け合いながら「みんなの力でみんなの幸せ」を実現するために、緑豊かな自然環境のなかで、出来る方法を考え取り組んでいる事と、福祉村で働く事になった新人の方に向けて、この野依地域の由来や民話、福祉村内の貴重な自然について紹介されました。
(若菜荘 金子)

 

 

講義:知的障害者福祉について(2)
講師:社会福祉法人さわらび会 グループホーム 管理者 井上幹詞

知的障害者の定義  知的障がいとは、心身の発達期に現れた、生活上の適応障害を伴う知的機能障害のため、医療、教育、福祉等の援助を要する状態。
知能障害の程度   軽度・中度・重度・最重度の4段階
※先天性または早期後天性に知恵の発達が阻害された状態の総称であり、いったん知能が
発達した後、事故等による外傷、老人性の脳の変化により知能低下するものは「認知症」
と呼び、知的障害とは区別される。
共同生活援助事業所(グループホーム)について
障害のある方が地域の中で家庭的な雰囲気の下、共同生活を行う住まいの場。
住居は、住宅地または、住宅地と同程度に利用者の家族や地域住民との交流が確保される
地域で、かつ入所施設(日中及び夜間を通しての支援)や病院の敷地外にあること。
地域活動への参加
地域防災・避難訓練・お祭りへの参加・奉仕活動への参加
今後の課題
親亡き後の利用者の暮らしを守る手段→成年後見制度
利用者の拘りに対する他事業所職員への啓蒙活動特性を理解してもらい住む場所を増やす。
(若菜荘 金子)

 

 

講義:高齢者福祉について(1)
講師:社会福祉法人さわらび会 介護付き有料老人ホーム フェリス福祉村 施設長 長坂敏幸
高齢者保健福祉政策の流れ
1960年代 高齢化率5.7%   1963年  老人福祉法制定
特別養護老人ホーム創設・老人家庭奉仕員法制化
1970年代 高齢化率7.1%   1973年  老人医療費無料化
1980年代 高齢化率9.1%   1982年  老人保健法の制定
1989年  ゴールドプランの策定
1990年代 高齢化率12.0%  1994年  新ゴールドプラン策定
1995年  高齢化率14.5%
2000年代 高齢化率17.3%  2000年  介護保険法施行
2005年  介護保険法の1部改正
介護保険導入の経緯と意義
高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズは増大。
核家族化の進行、介護する家族の高齢化など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる
状況の変化。
高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組み(介護保険)を創設
自立支援   単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするという事を超えて、高齢
者の自立を支援する事を理念とする。
利用者本位  利用者の選択により、多様な主体から保健医療サービス、福祉サービスを
総合的に受けられる制度
社会保険方式 給付と負担の関係が明確な社会保険方式を採用
地域包括ケア体制の整備
認知症の方の世界を理解
物忘れの辛さ、出来なくなってきた事の悔しさ→不愉快で不安な日々を過ごす事の理解
認知症の方への接し方を学び、認知症の方に共感し、その人のニーズに合ったケアを行う。
介護の「割れ窓」は、言葉遣いから始まる。
言葉が乱れる事で知らず知らずに利用者に対する慣れや惰性による心遣いの乱れが出る。
言葉が変われば心が変わる→心が変われば態度が変わる→態度が変われば自分が変わる。
(若菜荘 金子)

 

 

講義:高齢者福祉について(2)
講師:社会福祉法人さわらび会 軽費老人ホーム 若菜荘 施設長 村田智

地域包括システムの5つの構成要素と「自助・互助・共助・公助」
高齢者の尊厳の保持と自立生活支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で生活を継続する事が出来るような包括的な支援・サービス提供体制の構築を目指す「地域包括ケアシステム」。
自助   自分の事は自分でする・自らの健康管理
互助   ボランティア活動・住民組織の活動
共助   介護保険に代表される社会保険制度及びサービス
公助   一般財源による高齢者福祉事業・生活保護・人権擁護・虐待対策
重度な要介護状態態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来る様に、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括システムの構築の実現
「地域共生社会」の現実に向けて
制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」つながる事で、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をもとに創っていく社会
改革の背景と方向性
個人や世帯の抱える複合的課題などへの包括的な支援
人口減少に対応する、分野をまたがる総合的サービス提供の支援
住民の主体的な支え合いを育み、暮らしに安心感と生きがいを生み出す。
地域の資源を活かし、暮らしと地域社会に豊かさを生み出す
(若菜荘 金子)

平成29年度新規採用職員研修1日目レポート

講義:さわらび会の理念と歴史
講師:医療法人・社会福祉法人さわらび会 理事長 山本孝之

さわらび会の理念は  みんなの力でみんなの幸せを です。
幸せとは、自立して自由に生き、まわりの人に役立つ働きが出来る時に感じるものと、私たちは考えています。
自分が自立していなければ、自由に行動できません。自立とは日常生活が自立して自由に出来ることと、経済的に自立することです。
入社されたみなさんは、今日から経済的にも自立し、本当の意味で、自由に生きられます。今日から幸せな人生が始まります。
そして、みなさんの回りにいらっしゃる、日常生活に支援が必要な方の自立のお手伝いをするという、非常に価値のある仕事を今日から始められます。
皆様の幸せを守るには自立度を高めることが大切で、皆様の自立度を高めるために、福祉村の中心には、リハビリ専門病院を置きました。まわりの人に役立つ働きを見つけやすくするために、年齢も違えば、障害の質も異なる人々がご利用される、あらゆる福祉施設をまわりに配置しました。
さらに経済的な自立も必要と考え、クリーニング工場を作り障害者の方の就労の場とし、経済的な自立を目指しました。
更に、さわらび会は、福祉村をご利用いただく皆様だけでなく、広く地域の皆さまの幸せも願っています。職員たちはみな、地域に目を配り、絶えず変化する社会の状況も注意深く見守っております。今日入社されたみなさんも、社会の変化をよく見て、自分の能力を発揮できる場所で働いて下さい。それがみなさんの幸せに繋がります。
さわらび会の歴史は今から50年以上前の1962年、脳卒中のリハビリ病院(山本病院)から始まりました。1960年代の日本は、脳卒中の最盛期でした。当時は、脳出血が多かったこともあり、治療の原則は、「倒れたその場で絶対安静」でした。その結果、殆どの方が寝たきりになられました。
自立して自由に生きるのが、幸せの第一条件ですから、脳卒中の患者さんには自立して日常生活が送れるリハビリがもっとも必要と考え、豊橋で一番最初に、リハビリを行う病院となりました。また、介護職を新たに作り、看護師でなくとも入院患者さんの介助ができるようにしました。
そして、山本病院には認知症の患者様がいらっしゃり、私は認知症を生涯の課題にしようと決意し「認知症介護の三原則」を作りました。認知症が進んでしまい、排泄の失敗や徘徊がある。自分の尊敬していた家族がそのような状況になると叱咤してしまうことがあるからです。
さわらび会は「みんなの力でみんなの幸せを」守るということを目的として活動している組織であることを忘れないで下さい。その事が皆さまの幸せに繋がります。
(福祉村病院 近田)

 

講義:さわらび会職員としての心構え
講師:医療法人さわらび会 副理事長 社会福祉法人さわらび会 専務理事 山本ゆかり

一番お願いしたいのは、常に笑顔でいて挨拶がきちんとできる事。体調が悪い時や、家でけんかしてそのまま出てきたときなど、どんなときでも皆さん方が働く施設に一歩入ったら、すべてすてて、笑顔の自分でいてください。
知らない方が見えてもどなたにも声をかけてあげる。不安でいるときに、「こんにちは」と、たった一言の声で安心できますので、それをどなたもできるようにして頂きたい。

「おかげさまで生きている。」自分は一人では生きていけない。たくさんの人に支えられて生きている。それに感謝をして、今度は自分が少しでも困っている方、障害を持っている方にお礼ができたらいいなと自分の幸せの為だけではなくて、ほかの人の幸せの為にも働けたらそれが一番幸せです。
「みんなの力で、みんなの幸せを」
2017年、山本病院から始まった医療法人さわらび会が55周年を迎えます。
社会福祉法人は今年41周年を迎えます。 職員の皆様、地域の皆様と一緒に8月ごろにお祝いの会をしたいと思います。
さわらび会の基本理念をどこで誰に聞かれても、「みんなの力でみんなの幸せを」を言えるようにしてほしいです。

少子高齢社会でどんなにがんばっても人が増えない現状で、人口が減っている、高齢者は増える一方で、では誰がお世話するのか、誰が補うのかというと外国の若い人たちです。さわらび会では、EPA「経済連携協定」に取り組んでいます。
日本とフィリピン・日本とベトナム・日本とインドネシア
政府同士で連携しています。さわらび会には、現在63名のEPAの方がいます。制度が変わり日本で働くと半年後に職員として認められ、2年たつと夜勤をやれるようになります。では利用者さんや、御家族の方からはどんな評価をされているかというと、
「日本人の職員もEPAの職員のように挨拶ができるようになってほしい」と御家族からも評判がいいです。逆に見習うところが多くあると思います。

これからは、EPAの方達の各国の言葉を勉強してほしいです。片言でいいから「こんにちは」「ありがとう」言えるようになってほしいです。そして、こちらから東南アジアへ進出していく時代です。今アジアは家族介護で、
今後、核家族になり家族介護ができなくなっていきます。そのときに日本の介護ノウハウを向こうで広めていくのが大切になります。そのために、世界共通語の英語を日常会話以上できるように勉強してほしいです。
介護の保険制度がかわり、海外に目を向けていく中で、英語ができないといけません。先はやっぱり見えない、それでも自分が実力をもってやっていければ重宝されます。

今回はEPA経済連携協定について、大変わかり易く講義して頂きました。日本人職員も、EPA職員に負けないように、笑顔を絶やさず、挨拶がきちんとできる職員になれるように頑張りたいです。
(福祉村病院 近田)

 

講義:さわらび会の基本理念について
講師:医療法人・社会福祉法人さわらび会 統括本部長 山本左近

私たちさわらび会職員は人の幸せを守る仕事をしています。その仕事をする仲間が増えてうれしく思います。
1.基本理念とは
さわらび会の基本理念は「みんなの力でみんなの幸せを」です。基本理念とは、組織がその根本(もっとも大事なところ)に据えるこうあるべきだという共通認識のことです。また理事長の考える人の幸せとは、自立して自由に生き、いま自分のできることで周りの人の役に立つ働きをしたときに感じるものです。福祉村は、幸せ村です。

2.私たちの実現してきたこと
さわらび会の施設は、福祉村をはじめ、豊橋市の北から南にわたって作られています。サービス一覧にあるように、本人を円の中心として、高齢者関係、障害者関係、医療、地域連携、そして円の外に地域との災害協定、災害支援ボラがあります。理事長が山本病院を開院してから55年、福祉村には当初何もありませんでしたが、「みんなの力でみんなの幸せを」守りたいという理事長の意志のもと、一本一本木を植えるように法人も少しずつ大きくなり、今の緑豊かな場所となったのです。
福祉村にクリーニング工場を作った目的は、地域の障害者の幸せを守るためです。手段として働く場所を作り、工賃を出すことで彼らの経済的自立と人の役に立つという幸せを守っています。このように目的を達成するには、計画を立てる際、現状分析をし、課題を見つけ、目標を設定しそれに対しての手段を見定めることが必要です。目標は具体的な数値が入ります。

3.目的を達成する方法
目的を達成する上で必要な考え方が、PDCAサイクルです。計画を立てて実施し、検証して次の計画を作り直す過程です。目的を達成するために上がる一つ一つの階段がPDCAサイクルですが、それを回すことに精一杯となってしまわないように、目的に沿っているかを必ず見直してください。大事なことは、毎日の気づきです。中でも患者様の内側の力を最大限に引き出せるような気づきです。気づけたら、その人向けのPDCAサイクルを作ってください。日常で繰り返すことでさわらび会の基本理念にたどり着けるはずです。これから一緒に頑張っていきましょう。
(あかね荘 真鍋)

 

講義:組織活動の理解について
講師:社会福祉法人さわらび会 特別養護老人ホームさわらび荘 太田育郎 施設長

組織活動の理解を学ぶために、初めに組織とは何かを学びました。『ひとりでやるよりも、たくさんのひとでやったほうが色々なことができる』と、分かりやすく説明をしてくれました。
組織の構造や機能、基本的行動と行動基準といった知識や、チームマネジメントの理解を話され、チームの目標・方針・計画の重要性のお話では、「ゴールが曖昧だとダメ」ということを念頭におき、PDCAサイクルの重要性・有効性を学びました。
対人支援の基本的視点として、自立を支援し本人らしい生活の質(QOL)を高めること、相談援助の大切さを学びました。
そして最後に、「みんなの力でみんなの幸せを」という基本理念のもと、自分自身を高めて進化させることが、自分自身の幸せにつながることになると教えていただきました。
(若菜荘 新井)

 

講義:さわらび会の研修について
講師:社会福祉法人さわらび会 事務局長 藤田聰一郎(研修委員会・委員長)

さわらび会の研修体系は「さわらび大学」「職員研修」「さわらび会研究発表会」の3本柱で構成されている。
「さわらび大学」は、主に地域住民を対象にして、医療、福祉、一般の各分野の講義を行う、大変ユニークな研修である。昨年は、6回行い、のべ272名が参加された。
「職員研修」は「基本研修」「職階別研修」「テーマ別研修」「介護技術研修」「職場研修」に分かれている。さらに「職階別研修」は、「新規採用職員研修」「初任者研修」「中堅職員研修」「管理者研修」に分かれ、職員の在職年数に応じた研修を実施している。
また、今年度から「職員研修」に「交流研修」が加わわり、規模が大きく充実した研修体系となっている。
「さわらび会研究発表会」では、職員が日々実践や研修を重ねている内容を発表する場であり、年2回開催するようになった。4月の開催時には8組、10月の開催時には11組それぞれ発表している。最優秀賞を受賞された方々は、入社式で表彰された。
(あかね荘 杉山)

9月8日 さわらび大学レポート

日時:平成28年9月8日  13:30~14:40
会場:第二さわらび荘 ふれあいホール

○講義1「通所サービス施設での活動運動」
   ~メタボリック・シンドロームとフレイルの予防について~

講師:福祉村老人保健施設ジュゲム

リハビリテーション部長・理学療法士 西村公彦氏

 まず昨今地域包括ケアシステムとして住み慣れた地域で暮らしていけるよう地域の方で高齢の方を支えていくことが重要視されていることを説明してくださいました。その中でジュゲムでは「通所サービス」を行っており現在20名弱の方が利用されています。ジュゲムでのモットーは「楽しく過ごす」で、笑顔で過ごせるようスタッフが様々な工夫をしています。
 最近はスマホひとつでなんでもできる時代となり運動不足になりがちです。運動不足は健康寿命を短くし運動機能も低下させます。通常はあまり行われていない裁縫やハサミを使った工作などを行っています。利用者様が得意とすることで楽しく頭と体を動かしていただいており、その際はスタッフが見守り安全に努めているそうです。
 今回の講義の中で「寿命」ではなく「健康寿命」を大切にし、日々の暮らしの中で楽しみを見つけること、人と関わり刺激を受けること、自ら動き運動不足を防ぐことが大切だと思いました。市内には120ヶ所ほどの通所サービスがあり、個性も様々です。利用する方にあったサービスを見つけてぜひ利用していただきたいと思いました。

○講義2「おばさん脳を鍛える!」脳トレーニング

講師:福祉村地域包括支援センター

社会福祉士・精神保健福祉士 居澤知佳氏

 まず、「おばさん脳」とは何でしょうか?
買い物に行ったとき目的と違うものを買っていませんか?
グチが多くなっていませんか?TVとおしゃべりしていませんか?
当てはまる方は脳がおばさん化しているかもしれません。人は30代を過ぎると無意識のうちにおばさん脳化している場合があるそうです。おばさん脳は前頭葉の機能が落ちることで起こる現象で、反社会的思考が強くなったり、欲望が抑えられなくなったりします。これは女性だけに起きるものではなく男性にも起きる現象です。

 おばさん脳にならないためには前頭葉をトレーニングすることが有効です。食事からDHAやEPAを摂取したり全身運動をすることも大切ですが、今回は座ったままでできる指のトレーニングを教えていただきました。
 グーパー体操・とんとんすりすり・みみずのたいそうなど皆さん笑いながらとても楽しそうにチャレンジされていました。このトレーニングはできなくてもチャレンジすることが大切です。ぜひチャレンジしてみてください。


         (福祉村病院 外山)

7月11日(月) さわらび大学

平成28年度第2回さわらび大学が以下の日時で開講されます。
みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】    平成28年7月11日(月) 午後1時30分~3時20分
【場所】    第2さわらび荘 ふれあいホール
【内容】
   講義1:「あなたの家族が認知症になった時」 午後1時30分~2時20分
        (認知症ガイドブックの活用)
       講師:豊橋東部地域包括支援センター
               認知症地方支援推進員 橋本 享美 氏

   講義2:「介護保険との上手な付き合い方」  午後2時30分~3時20分
       講師:福祉村指定居宅介護支援事業所 管理者
          専門学校名古屋医専 非常勤講師 高島 弥佳 氏
                       
【参加費】無料
【申し込み方法】
   申し込みは下記のリンク先の「さわらび大学受講申込書」にご記入の上
   さわらび会各施設へご提出又は申込書記載のFAX番号にFAXをお願いします。
      さわらび大学ポスター&申込み用紙

○今後のラインアップ
 8月10日(水)「高齢者の転倒予防」
         「介護のための住宅改修」
 9月 8日(木)「通所サービス施設での活動運動」
         「地域による介護予防」
10月 4日(火)「薬の服用について」
         「障がい者について(仮称)」
11月10日(木)「犯罪に遭わないお年寄りになるには!」
         「(株)玄米酵素 健康セミナー(仮称)」
 

平成28年度新規採用職員研修3日目レポート

3日目は、福祉村内各施設及びカサデヴェルデを見学していただきました。さわらび会が様々な施設を運営している事からも、医療・高齢福祉・障害福祉のニーズに沿った医療・福祉の総合拠点であることを学んでいただけたと思います。各施設の見学の後は、「色々な考え方があることを知ろう!」をテーマとしたグループワークを行いました。研修参加者間で親睦を図る意味も含めて、自己紹介やそれぞれの趣味などについて話し合いました。その後、架空の事例を元に、研修参加者の皆さんで事例に対する支援案を考えました。グループワークを通して様々な人の意見を聞くことで、自分では思いつかない意見を聞くことや自分自身の視野を広げるきっかけになったと思います。
(さわらび荘 勝山)

平成28年度新規採用職員研修2日目レポート

講義:感染症について
講師:福祉村病院 院長 小橋修

インフルエンザを例に、流行の不規則性や感染拡大の仕組みについて述べられました。印象的な事例として、インフルエンザに感染しても発病しないケース(無症侯感染者)が一定の割合であり、発病はしなくても他人を感染させてしまう恐れがあると述べられました。正しく理解し、感染拡大防止に努める事が大事である。また口腔ケアひとつで患者さまの自身とプライドを取り戻すことができる。最後に治療できない病気は多いが、看護できない病気はほとんどないと述べられました。

 

講義:高齢者福祉について(1)
講師:フェリス福祉村 施設長 長坂敏幸

介護保険制度導入の経緯や要介護認定、訪問調査のしくみ、介護保険施行後10年が経過した今の課題や認知症の特徴についてなど、介護保険制度を取り巻く環境を、順を追って述べられました。

 

講義:高齢者福祉について(2)
講師:若菜荘 施設長 村田智

住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるケアシステムの構築、豊橋市における平成37年(2025)年度の状況課題について述べられました。課題解決に向けた仕組み、健康で生きがいを持てる高齢社会の実現をさわらび会がこれらを網羅していることからも、サービスの充実を再認識することができました。

 

講義:身体障害者福祉について(1)
講師:珠藻荘 施設長 眞河初紀

珠藻荘を例にあげて講義を進められ、同性介護、地域生活支援事業を述べられていました。またリフトアップによる腰痛予防、利用者様の安全性について力強く述べられました。

 

講義:身体障害者福祉について(2)
講師:しろがね 施設長 石黒稔

身体障害者の種類、障害者手帳、受給者証について説明し、手帳の認定区分による法的に受けられるサービスを述べられました。また障害の支援にあたり登録喀痰吸引等事業者(H27年度~ 従事者に介護福祉士のいる事業者)等についても述べられました。

 

講義:知的障害福祉について(1)
講師:明日香 施設長 井川襄

後にある井上施設長の講義で知的障害者福祉についてお話があるので講義の内容を譲り、井川所長は野依地区、豊橋の吉田という由来、高師の風土、葦毛湿原について述べられました。とても興味をそそられる講義になりました。

 

講義:知的障害福祉について(2)
講師:グループホーム 管理者 井上幹詞

知的障害の判断基準(A~C判定)や、さわらび会が有する知的障害者事業を例にあげて講義が進められ、福祉村内だけでなく、市内や近隣市町村とも連携をしながら、知的障害を持つ利用者の皆さんが自分らしく生きるための支援を展開し地域活動への参加を行っていると述べられました。

 

講義:組織活動の理解
講師:さわらび荘 施設長 太田育郎

「福祉職の専門性についての基礎的学習」と「さわらび会の一員として、いかにあるべきか」をテーマに講義が進められました。組織の一員として、チームワークや、専門性を高めたり資格を取得するなどの自己研鑽、さらにさわらび会の外に目を向ける広い視野(社会や地域との関わり)等が必要で自分自身を高め、自分自身をマネージメントし自分の幸せを得る、ケアマネジメントにおけるゴールの必要性はADLレベルのゴールではなくQOL(クオリティー オフ ライフ)を高めるゴールの必要性を述べられました。

最後に、1日目同様さわらび会研修委員より、本日の研修の振り替えりのオリエンテーションを行いました。専門性の非常に高い研修内容であった為か、研修に参加をされた皆さんの表情がとても凛々しく見えました。
(しろがね 山田)

平成28年度新規採用職員研修1日目レポート

講義:さわらび会の理念
講師:医療法人・社会福祉法人 理事長 山本孝之
 さわらび会の理念は  みんなの力でみんなの幸せを です。
 幸せとは、自立して自由に生き、まわりの人に役立つ働きが出来る時に感じるものと、私たちは考えています。
 自分が自立していなければ、自由に行動できません。自立とは日常生活が自立して自由に出来ることと、経済的に自立することです。
 入社されたみなさんは、今日から経済的にも自立し、本当の意味で、自由に生きられます。今日から幸せな人生が始まります。
 そして、みなさんの回りにいらっしゃる、日常生活に支援が必要な方の自立のお手伝いをするという、非常に価値のある仕事を今日から始められます。
 皆様の幸せを守るには自立度を高めることが大切で、皆様の自立度を高めるために、福祉村の中心には、リハビリ専門病院を置きました。まわりの人に役立つ働きを見つけやすくするために、年齢も違えば、障害の質も異なる人々がご利用される、あらゆる福祉施設をまわりに配置しました。
 さらに経済的な自立も必要と考え、クリーニング工場を作り障害者の方の就労の場とし、経済的な自立を目指しました。
 更に、さわらび会は、福祉村をご利用いただく皆様だけでなく、広く地域の皆さまの幸せも願っています。職員たちはみな、地域に目を配り、絶えず変化する社会の状況も注意深く見守っております。今日入社されたみなさんも、社会の変化をよく見て、自分の能力を発揮できる場所で働いて下さい。それがみなさんの幸せに繋がります。
 さわらび会は「みんなの力でみんなの幸せを」守るということを目的として活動している組織であることを忘れないで下さい。その事が皆さまの幸せに繋がります。
(福祉村病院 近田)

講義:さわらび会職員としての心構え
講師:医療法人さわらび会 副理事長 社会福祉法人さわらび会 専務理事 山本ゆかり
 さわらび会の基本理念「みんなの力でみんなの幸せを」。
 これを職員皆が理解していないと、チームワークが発揮できません。
 さわらび会理事長である山本孝之が提唱しました、
「認知症介護の三原則」
1、いつも暖かい愛情と笑顔で
2、決して叱らず制止せず
3、今出来る事をしていただく
 さわらびグループでは、この三原則を毎朝唱和しています。
 例としまして、眼鏡を認知症の利用者様に取られたことがあります。返してくださいといっても、なかなか返してもらえません。その際、お菓子をどうですか、と差し出すと、眼鏡を持っていないほうの手で受け取られます。もうひとつ お菓子を差し出しますと、眼鏡を持っている手で受け取られようとしました。お菓子を受け取れば眼鏡は落ちるので、それを予測し、落ちる前に回収させてもらいました。
 このように、叱らず、制止せずに眼鏡を回収することができるのです。
 「今出来る事をしていただく」のは、誰でも、出来る事・存在する意味があります。その意味を常に利用者様にお伝えすることが大切です。
 さわらび会の宝物は、人材です。職員の方にはキャリアパスを積み、常に勉強ができるように、研修制度が充実しています。ここにいても自分は進歩できない、前へ進めないと思ったときに退職される方が一番の理由です。
 昨日と同じ事を今日していたら進歩がありません。今日と同じ事を明日していてもいけません。当たり前でやっていることで、疑問を感じたら変えていく提案が大切です。改善できることは、どんどん改善していきましょう。
 さわらび会に就職し、最大の喜びとしていただきたいのは、いい出会いがあることです。良い先輩、良い上司と一緒に自分を磨いてください。
 さわらび会の一員として、必要な知識を学ぶことが出来ました。気持ちや仕事面、法律面と多方面に渡る心構えを学び、さわらび会の一員であるという自覚を再度確かめることができました。
 学んだ内容を反芻し、業務に生かしていきたいと思います
(第二さわらび荘 新井)

講義:さわらび会の歴史と概要
講師:医療法人・社会福祉法人さわらび会 統括本部長 山本左近
<研修内容>
1.基本理念とは?
基本理念とは組織がその根本に据える理念や目的、思想のことを言います。私たちは「さわらび会」という組織です。「守るべきだ」と考え、実現しようと目指し、「みんなの幸せを」守るために生きていくというのが基本理念です。

2.幸せって何ですか?
理事長の言っていた幸せとは、自立して自由に生き、そして、いま自分のできることでまわりの人の役に立つ働きをすることです。

3.福祉村の福祉って何ですか?
福祉という言葉は、幸せや豊かさを意味します。福祉村は、幸せ村です。理事長が福祉村を作ろうと表明されたのは、1973年5月です。それは、みなさんの幸せを守りたい、野依町に老人天国(老人病院、研究所、公園、施設、お寺)を作りたいという機関誌さわらび第1号の冒頭あいさつでした。

4.目的達成する方法
私たちは常に最初に目的があって行動します。目的達成する方法がPDCAサイクルです。
PDCAサイクルとは計画を作って実行し、検証し、計画を作り直して再実行をすることです。サイクルを回していくために大切なのは、きちんと計画を立てることです。また、毎日の気づきも必要です。やりたい、こうしたいという思い、エネルギーを伸ばしていけるような「気付き」を持って仕事に励んでください。
これから、みんなの力でみんなの幸せを守るように、一緒に働いていきましょう。

私たちの活動の全ての根本が「みんなの力でみんなの幸せを」という「基本理念」であること、さわらび会の歴史と、クリーニング工場の作られた経緯を例に挙げ、目的達成の方法をわかりやすく具体的にお話しいただきました。私たちは、人のお世話をする仕事です。自分も成長でき、成長した自分がさらに多くの人の役に立つことができるこの仕事に誇りを持ち、これからも精進していきます。
(あかね荘 真鍋)

講義:社会人としての基本的ルールとビジネスマナー
講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 山本淑子
<研修内容>
 社会人としての基本的なルールを理解する
1、社会人としての自覚と責任感
2、仕事の取り組み方
3、接遇マナー

1 社会人としての自覚と責任感では
 働く意味を考え、何のために働くのか、社会人になったら何が変わるのか。学生と社会人の違い、作業と仕事の違いを知る。会社に入って働くということは会社の看板を背負って働くということについて講義して頂きました。

2 仕事の取り組み方では
 社会人に必要な5つの意識
顧客意識 ・ コスト意識 ・ 協力意識 ・ 安全意識 ・ 改善意識
について講義して頂きました。

3 接遇マナーでは
 第一印象が重要 ・ 身だしなみ ・ あいさつ ・言葉遣いについて講義して頂きました。
 さわらび会の一員として、さわらび会の理念である「みんなの力でみんなの幸せ」を守るために、いつも笑顔で心ある接遇を実践できるよう、新入職員だけでなく、在職職員ともに社会人としての自覚と責任感をもち、気持ち新たに職員一同尽力して参ります。
(福祉村病院 近田)

講義:さわらび会の研修について
講師:社会福祉法人さわらび会 事務局長 藤田聰一郎
 近年、新規事業所の開設にともない、多くの職員を雇用している。新規に採用された職員が、利用者様に行うサービスの質を向上させるうえで、研修は非常に重要である。
 さわらび会の研修体系は「さわらび大学」「職員研修」「さわらび会研究発表会」の3本柱で構成されている。
 「さわらび大学」は、主に地域住民を対象にして、医療、福祉、一般の各分野の講義を行う、大変ユニークな研修である。昨年は、6回行い、のべ329名が参加された。
 「職員研修」は「基本研修」「職階別研修」「テーマ別研修」「職場研修」に分かれている。さらに「職階別研修」は、「新規採用職員研修」「初任者研修」「中堅職員研修」「管理者研修」に分かれ、職員の在職年数に応じた研修を実施している。
 「さわらび会研究発表会」では、職員が日々実践や研修を重ねている内容を発表する場であり、昨年は7組の発表があった。その中で、最優秀賞、優秀賞を各2組ずつ受賞された。その方々が、入社式で表彰された。
(あかね荘 杉山)

講義:認知症サポーター養成講座について
講師:福祉村地域支援センター職員
 福祉村地域包括支援センターの職員が即興の芝居もしながら、認知症についてわかりやすく説明をして下さいました。改めて認知症について理解を深めて頂けたと思います。
 認知症サポーターとは、何か特別なことをしなければいけないというものではなく、認知症のことを正しく理解し、認知症の方やそのご家族様を地域で温かく見守る応援者です。今回のこの認知症サポーター養成講座を受けて下さった職員には認知症サポーター養成講座受講者の証明であるオレンジリングが配付されます。
 さわらび会の全職員はこの認知症サポーター養成講座を受講しています。これからも研修を通して、毎年全職員が必ず受講済みとなるよう取り組んでいきたいと考えております。そして認知症を学び、地域の方やさわらび会を利用する皆さんを支えることの出来る人材育成していきたいと思います。
(あかね荘 白井)

12月8日 さわらび大学レポート

日時 :平成27年12月8日(火)14:30~
場所 :野依校区市民館

○講義1「2025年高齢者問題について」

講師:福祉村指定居宅介護支援事業所・管理者

専門学校名古屋医専・非常勤講師 高島弥佳氏

■高島弥佳氏プロフィール

介護福祉士養成校卒業後、社会福祉法人さわらび会特別養護老人ホームさわらび荘に介護士として入職。さわらび会の各施設で就労しながら、介護支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士など様々な資格を取得。現在は福祉村居宅介護支援事業所で管理者及びケアマネージャーとして勤務。また、昨年からは専門学校名古屋医専で非常勤講師に就任し、認知症ケア科・社会福祉学科を担当。

1.日本の世帯構成の変化

2025年高齢者問題を考える前に、日本の世帯構成の変化をみていきましょう。

1950年
(昭和33年)頃
1975年
(昭和50年)頃
1995年
(平成7年)頃
代表的な家族構成 三世帯家族
(サザエさん)
三世帯家族
(ちびまる子ちゃん)
二世帯家族
(クレヨンしんちゃん)
父(54歳)
母(48歳)
姉(27歳)
弟(11歳)
妹(7歳)
姉の夫(32歳)
息子(3歳)
祖父(75歳)
祖母(69歳)
父(39歳)
母(39歳)
姉(11歳)
妹(8歳)
父(36歳)
母(30歳)
本人(6歳)
妹(0歳)
高齢化率 4.9% 7.9% 14.6%
平均年齢 26.6歳 32.5歳 39.6歳
平均世帯数 4.97人 3.28人 2.91人

 世帯構成の変化は、それぞれの時代のホームアニメの世帯構成に反映されています。例えば1950年頃は三世帯家族が一般的でしたが、1995年頃には二世帯が一般的な世帯構成である事が分ります。 
 次に「高齢化率」の変化ですが、1975年頃の7.9%から1995年頃には14.6%と、わずか20年で急激に高齢者が増加していることが分かります。世界的にみてもこの増加は日本だけのようです。
 また、「平均年齢」も年々上昇しており、2015年現在は46.5歳、2060年には56歳になると言われています。
 「平均世帯人数」は時代と共に減少しており、主な原因として高齢者の一人暮らしの増加、三世帯家族の減少等が挙げられます。

2.高齢化の現状

それでは「高齢化の現状」を知るために、2015年から2025年への変化をみていきましょう。

2015年 2025年
総人口 1億2,659万人  1億659万人
平均寿命 男性79.94歳
女性86.41歳
男性81歳
女性88歳
高齢化率 25.1% 30.3%
65~74歳人口 1,749万人
(対総人口13.8%)
1,478万人
(対総人口12.3%)
75歳以上人口 1,645万人
(対総人口13%)
2,178万人
(対総人口18.1%)
15~64歳人口
(生産年齢人口)
7,681万人 7,084万人
高齢者1人に対する生産年齢人口 2.3人 1.9人
社会保障給付費 約108兆円 約149兆円

日本の総人口は、2015年現在をピークに徐々に減少していきます。平均寿命は2025年以降も延び続けると予想されます。高齢化率も更に上昇し、2025年には3人に1人が高齢者の社会となります。団塊の世代(800万人)が当てはまる65~74歳の人口割合は2025年には減少しますが、団塊の世代が75歳以上になることで、65~74歳の人口割合を75歳以上が大きく上回ることになります。
 逆に生産年齢人口は少子化に伴い現在より減少していきます。生産年齢人口とは言え、実際には15~22歳は学生が多く、1人あたりの負担は数字よりも大きいと言えます。
 1990年の社会保障給付費は47.2兆円と現在に比べ小額でしたが、2025年には149兆円と、約100兆円の増額となっています。内60%を年金・保険料で賄っているのですが、残り40%は国が負担しており、その額は毎年およそ1兆円ずつ増加しています。

 社会保障給付費の増額から分かるように、2025年には国民の医療・介護の需要が更に増加すると予想されます。その状況に対応するため、現在国が推し進めている「地域包括ケアシステム」についてご紹介します。

3.地域包括ケアシステム

 厚生労働省が2025年を目途に計画している、地域包括ケアシステムについてご紹介いたします。地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供出来るようにするシステムのことを言い、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏内(具体的には中学校区)を単位として想定されています。
 つまり、住まいを中心に生活しながら、病気になったら医療、介護が必要になったら介護、相談業務やサービスのコーディネート、生活支援・介護予防、これらのサービスを中学校区内で受けることが出来るようになるよう国が計画しているということです。

 今回の講義では、「医療」や「介護」の提供については国が考えるべき事柄と捉え、「生活支援・介護予防」について、地域の皆様がいかに介護を支えていくか、老人クラブや自治会等でどのようなことができるのかについて学びました。

4.優しい街づくりの提案

「生活支援・介護予防」について学ぶにあたり、名古屋医専(認知症ケア科・社会福祉学科)の学生の皆さんが授業の中で考えた「高齢者にとって住みよい街」をみていきましょう。

 最初に、認知症ケア科の学生さん達が考えた、「高齢者にとって住みよい街」を紹介していきます。
 認知症になってしまい、周囲に迷惑をかけてしまうようになったハナさん(仮名)、今住んでいる街に住みにくさを感じるようになりました。ハナさんや家族、近所の方が楽しく、安心して暮らせる街を考えてみましょう」というテーマで作成したものです。

○安心して暮らせる街
街の名前 ほっと県やっぱ市楽し区しま町
  ~すまなきゃ村村 一緒に歳をとりま町~
自宅 この街の一軒家に引越し、ご夫婦で仲良く暮らしています。
病院(ほっと県立病院) 看護師が往診、認知症のケアを行います。
スーパー
(ババリューよってき店)
支払い行為ができない方はツケにする、地域との連携、宅配などのサービスがある店舗です。
働く場所・居場所
(ばばの部屋)
近所の子ども達と畑作りをして料理を振舞ったり、昔の遊びを教えてあげる場所。そして、戦争を知らない子ども達に戦争の恐ろしさを伝えていくという大切な役目があります。この施設は、認知症の方を見守るだけでは無く、認知症の方に子ども達の面倒をみていてもらう事の出来るシステムとして考えられています。
小売店(楽食) お菓子、食品などが購入できるスーパーよりも親しみやすい小さな店舗です。
公園 歩行訓練ができる緑の多い公園です。高齢者の方に子ども達を見守って頂きます。
交番 道に迷った人を案内してあげる優しい警察官のいる交番です。
コミュニティーバス 色々な人たちの移動手段になります。
学校(すくすくすくーる) この学校では「シルバー大学」を開校し、この街に住む人全員を対象に認知症・介護などについての教育を受けられる場所となっています。

 この街は認知症に対する理解が深く、支払いをツケに出来るスーパー、認知症・介護について学べる学校があるなど色々なサービスが充実しています。働くことや子どもと触れ合える「ばばの家」などもあり、ハナさんにとって楽しく暮らせる街となっています。街やお店の名前も若い方が考えただけあって面白いですね。

 そして、これらのアイデアを社会福祉学科の授業に持ち込み、どのような事をすれば自分の地元でこのような街づくりが出来るのか考えてもらいました。まずは、「ばばの家」を経営するにはどうしたらいいか考えたところ、架空のNPO法人を立ち上げることになりました。そのNPO法人の目的・活動などをご紹介します。

○架空NPO法人 わくわくサロン 皆・逢・生(かいおうせい)
法人名 NPO法人 わくわくサロン 皆・逢・生(かいおうせい)
利用する方 高齢者、子どもを中心とした地域住民
目的 高齢者、子どもが気軽に集まれる場所を開放。充実した活動を行い、満足感を得る。
活動 お弁当作りと配布、農業体験、料理体験、昭和の遊び体験、書道教室、絵画教室等、高齢者の方それぞれが得意とする分野で子ども達に色々な事を伝えていく。

 次に「シルバー大学」を地元でつくるにはどうしたら良いかを考えてもらいました。内容をみてみるとさわらび大学によく似ていますね。

○地元のシルバー大学
名称 ホっ!!とスクールでまなぶDAY!!
スローガン 1人は地域のために、地域は1人のために
講座のテーマ 「健康」、「子育て」、「介護」、「郷土」、「福祉」の5コースは、15コマで1つのシリーズとなります。その他単体のコースもあり、「遊び」、「おやつ」、「料理」、「裁縫」等、随時開校
目的 ~人と人との繋がりを作り住みやすい地域をつくる~
地域のどのような人々でも安心して過ごせる地域づくりができるような「学び」の場所を提供する。
受講対象 小学校区にお住まい又はお勤めの方
受講料 500円/1コマ(90分)※昼食は、ばばの家特製弁当を購入してもらいます
開校日 水・土・日(週3回)
  1限 9:00~10:30
  2限 10:45~12:15
  3限 13:00~14:30
  4限 14:45~16:15
年会費 1口(個人)1,000円、(企業)5,000円
 ※特典としてスクールで作ったグッズや料理などの試食ができます
事務員 授業料、年会費で賄ったお金で、時給850円(社会保険完備)の事務員1名を雇用します。事務員の仕事は、スクール経営、スクールで学んだ方をボランティアとして募集、ボランティアの必要な方を募集、ボランティアの育成、資金・場所の確保、学校・講座の解説、課題の発掘、その道の達人を探す、自治会と繋ぐなど多岐に渡ります。

 このように地域住民自身で住みよい街をつくることで、まず自分達が元気になります。ボランティアを始めたことで外出するようになり、病気になりにくくもなります。行政からの提供を受けるのもいいのですが、自分たちで作り出したものの方が地域に根ざした良い物ができるのではないでしょうか。

 「地域包括ケアシステム」について、地域住民に色々な事を押し付けているという意見もありますが、「自分達で何をしていくべきか」、「自分達で街をつくっていく」と前向きに考えてみてもいいのではないでしょうか。 とは言え、いきなりNPO法人を立ち上げたり、学校を設立することは難しいと思います。そこで、まず自分達に出来ることと言うことで、認知症に対して理解を深めるために「認知症サポーター講座」を受講してみてはいかがでしょうか。

5.認知症サポーター講座

 「認知症サポーター」とは、地域に住む認知症の人や家族を自分ができる範囲で見守り、支援する応援者です。この認知症サポーター講座では、認知症についてや認知症の方への接し方等について学び、受講者には修了の証としてオレンジリングが配布されます。さわらび会では全職員が認知症サポーター講座を受講しており、ほとんどの職員がオレンジリングを取得しています。

 もちろん、認知症サポーター養成講座を受講したからと言って、実際に認知症の方の介護しなければいけない訳ではありません。道に迷っている高齢者の方がみえたら声をお掛けしたり、スーパーの支払いで困っている方がみえたら案内したりして差し上げるなど、高齢者の方が住みやすい街づくりをすることが認知症サポーターの役目なのです。

 尚、さわらび会では「福祉村地域包括支援センター」の職員が認知症サポーター養成講座の出張講座を無料で行っております。ご希望の方はお電話等でご連絡下さい。

6.認知症について

 今後認知症の方が増えていきますが心配することはありません。何故なら環境が整えば認知症は「幸せな病気」だからです。これは、福祉村病院副院長・伊苅弘之医師の講義での言葉を引用したものです。前述したように、「幸せな病気」にする為には環境を整える事が必要です。そのための大切な3つのポイントを紹介します。

ポイント1:良い支援者

認知症を支え、認知症を理解してくれる支援者が必要です。家族、友人、近所の人が認知症を理解し、手助けをしてあげられると理想的です。

ポイント2:生活のしやすい空間

物盗られ妄想を軽減するため、整理整頓された落ち着いた空間を作りましょう。また、徘徊をした時すぐ助けられる様、目が届きやすい街づくりをしましょう。

ポイント3:毎日を楽しめる

前述した「ばばの家」のように、認知症の高齢者が楽しめる場所・楽しめる事をつくる。介護保険に於いては、デイ・サービスが毎日楽しめる場所に該当します。また、「寝たきりの高齢者の方はどうしたら楽しんで頂けるのか」という質問がよくあるのですが、音楽を流す、温かい部屋に移る、ふかふかのベッドにする、整理整頓された部屋にするなど、たくさん楽しめることがあるはずです。支援者が「どうやったら楽しんでもらえるか」を一緒に探りながら整えていくことが理想ではないでしょうか。

 この3つのポイントは、高齢者に優しい街づくりのヒントにもなるのではないでしょうか。

6.最後に

 写真は、講師の高島氏のお爺さんが利用する通所介護で100歳の誕生会をしたときのものです。その誕生会でお爺さんは、「来年も誕生会をしてください」と挨拶したそうです。
 歳をとるにつれ、「自分は生きていてどうなのか……」、「みんなのお荷物になっていないか……」と不安になる方も多いですが、このように「楽しみを持って元気に長生きしたい」と思える世の中を作っていくことが大事ではないでしょうか。今後、皆様は介護される側、介護する側、支援者など、色々な立場になると思います。その時に一緒に過ごす時間が大事だと思えるような、高齢者に優しい街づくりを考えて頂けたらと思います。
 「地域包括支援センター」が市への窓口となっていますので、住みやすい街にする良いアイデアがありましたら是非ご相談下さい。

 質疑応答では、近隣住民の参加者様から、さわらび会の主導で地域の交流の場を作ってほしいというご意見がありました。どのような形になるかわかりませんが、さわらび会として地域の皆様に役立ちたいので、講師の高島氏を中心に関わっていけたらと思います。

(ジュゲム 平松)

11月4日(水) さわらび大学レポート

日時 :平成27年11月4日(水)
会場 :野依校区市民館

○講義2 「リハビリの力」

講師 リハビリテーション部長 榊原利夫氏

1.リハビリテーションの意味について

リハビリテーションは訓練という意味ではありません。

Re (再び) habilis (適した) ation (~にすること)

リハビリテーションが初めてつかわれたのは、中世ヨーロッパで宗教上破門になった人の復権の働きかけに対して初めてこの言葉が使われた。
リハビリテーションとは人間らしさの回復=QOLの確立

2.QOLの確立とは?

Quality of life = 生活の質

質の高い生活、生きがいのある生活を目指そうと言う考え
体が五体満足なだけでなく、心も健康である事

ADL activity daily living 日常生活動作→自立

リハビリテーションの目標はQOL確立
質の高い生活とは、その人が思い描く生活

3.リハビリでは体は元通りになるのでしょうか?

病気やけがの程度、年齢、元々の体力などによって、回復の限界は決まっており、全ての人が発症前の状態に戻るとは限らない。
脳梗塞などで後遺症、片麻痺になってしまったら、まず考えるのはもう片方が動くこと。残存機能を使い、工夫する事で補うことが出来る。
自分の残存能力を自分自身が理解する事が必要。
また、本人の身体能力を周りの方にもわかっていただく。

4.リハビリが成功するために重要な事はなんでしょうか?

本人の意欲が大切

病前の基礎体力→介護予防

介護の状態にならない様に予防する事

体を動かす身体的な要素→ 筋力・柔軟性・バランス ←鍛えることが大切

筋力・・・大腿四頭筋(スクワット)、股関節(横に開く)、

前脛骨筋(つま先を上げる。)

柔軟性・・前屈して、腿の裏を伸ばす。
バランス・・両足を閉じたまま立つ、片足立ち等。

5.リハビリの力とは?

元気なうちに体力を高めておき、障がいが残っても自分の能力を知り、出来る事は自分でやるように、前向きに楽しく生きていけるように心身両面を向上させられること。

認知症介護の三原則 = リハビリの三原則
いつも暖かい愛情と笑顔で
決して、叱らず、制止せず
今、できることをしていただく。

【質疑応答】

Q.体力維持に散歩が有効だと言われていますが、農作業は散歩の代替えになりますか?

A.なると思います。

散歩の効能・・肥満の解消、糖尿病などにも有効です。少し早歩きで20分~30分以上歩いていただきたい。脈拍が100を超えない程度で、有酸素運動をしていただきたいです。

Q.痛みは我慢しないといけないですか

A.痛みの場所や原因によって対処が違います。

慢性の腰痛には、腰痛体操をおすすめします。
膝の痛みには、大腿四頭筋を鍛えることが必要です。
関節の痛みには、筋力をつける事が大切です。

12月8日(火) さわらび大学講義

さわらび大学が以下の日時で開講されます。
みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】 平成27年12月8日(火) 午後1時30分~3時20分

【場所】 野依校区市民館(豊橋市野依町上ノ山33-4)

【講義内容】

講義1:「東南アジア諸国との介護連携について」 午後1時30分~2時20分

講師:さわらびグループ 統括本部長  山本 左近 氏

(講義分類:一般)

講義2:「2025年高齢者問題について」    午後2時30分~3時20分

講師:福祉村居宅介護支援事業所管理者

専門学校名古屋医専 講師   高島 弥佳 氏

(講義分類:福祉)

【駐車場について】

駐車場は野依校区市民館の駐車場をご利用ください。駐車台数に限りがありますので、なるべく乗り合わせでご来場いただけますようお願いいたします。

11月4日(水) さわらび大学講義

さわらび大学が以下の日時で開講されます。
みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】 平成27年11月4日(水) 午後1時30分~3時20分

【場所】 野依校区市民館(豊橋市野依町上ノ山33-4)

※前回と会場が変更になっております。お間違えのないようにご注意ください。

【講義内容】

講義1:「まちの支え合いづくりについて」 午後1時30分~2時20分

講師:豊橋市長寿介護課     阿折 隆広 氏

(講義分類:福祉)

講義2:「リハビリの力」    午後2時30分~3時20分

講師:医療法人さわらび会 福祉村病院

リハビリ部長 榊原 利夫 氏

(講義分類:医療)

【駐車場について】

駐車場は野依校区市民館の駐車場をご利用ください。駐車台数に限りがありますので、なるべく乗り合わせでご来場いただけますようお願いいたします。

○今後のラインアップ

 2月「2015年高齢者問題について」「東南アジア諸国と介護の連携」

10月2日 さわらび大学レポート

日時 :平成27年10月2日(金曜日)
会場 :第二さわらび荘ふれあいホール

○講義1 「感染症について」

講師  福祉村病院 院長 小橋修氏

 今回は高齢者の感染症、インフルエンザ予防対策、ノロウイルス予防、嘔吐物処理法についての講習会でした。
 インフルエンザは空気が乾燥する冬場に注意すること、手洗をしっかりすることです。感染対策として、手洗い、マスク(うがい)、消毒(清掃)、咳エチケットが挙げられます。一回のくしゃみで200万個、咳で10万個のウイルスがばら撒かれます。

 特に高齢者は感染症にかかり易く、治りにくく、重症化しやすいと言われます。
新型インフルエンザは、A型インフルエンザが変異して人から人に移ります。
まだ発生してないので免疫を持っていない私たちの生活をおびやかす可能性があります。特に高齢者は感染症にかかり易く、治りにくく、重症化しやすいと言われます。

 マスクをつけずに咳(せき)やくしゃみをしている人のそばにいると、そのしぶきを吸い込んで感染する可能性があります。ですから、流行している時期あるいは地域では、人込みには行かないことが感染予防の基本だと考えてください。

 すべての人は感染源となるので、高齢者の介護、看護には手を洗い、マスクの着用を励行し、病原微生物をもちこまない、持ち出さない、思いやりの心で接し、ちょっとした咳を、くしゃみと思わないで「咳エチケット」の忘れないことです。

 今回の講義で、感染症についての理解を深めることが出来たとともに感染症に負けない、健康な人生が送れるよう心配りをするよう心掛けたいと思いました。
(福祉村病院 松本)

○講義2 「知的障害について」

講師  あかね荘 障害者生活支援センター センター長 石川正敏氏

 今回は知的障害の程度と症状などについてお話ししていただきました。
 知的障害とは発達期までに生じた知的機能の障害のことで、程度は知能指数(IQ)によって認定されます。程度は軽度・中度・重度にわけられ、障害者手帳も受けられる福祉サービスも支援も異なるそうです。
症状としては自閉症・ダウン症・てんかんなどがあり、症状ごとに対人関係の障害や趣味や行動のかたよりなど特色があります。

 障害を持った方へ気を付けなければいけないこととして、その人にあったケアやサービスを提供していくことが大切であり、本人が落ち着いて過ごせる環境づくりが必要であることを教えていただきました。
福祉村では珠藻荘・あかね荘・明日香・しろがねを運営していますが、入所施設の玉藻荘・あかね荘、在宅支援の明日香・しろがねと施設ごとに特色があります。生涯にわたる生活の支援や自立に伴う就労支援など課題もありますが、利用される方にあった施設や支援を選択し利用して頂けたらと思いました。
 今回の講義で障害者への理解を深めることが出来たとともに障害者にとって暮らしやすい社会づくりが進んでいけばいいなと思いました。
(福祉村病院 外山)

平成27年9月2日(火) さわらび大学レポート(一時限目)

日時:平成27年9月2日(火)
場所:第二さわらび荘 ふれあいホール

講義 :皮膚疾患について(医療分野)
講師 :福祉村病院 皮膚科医 斉藤友紀子氏

福祉村病院・皮膚科医の斉藤友紀子医師を講師にお招きし≪皮膚疾患について≫をテーマに講義して頂きました。
前半は「皮膚のいろいろな疑問」について、後半は「加齢による皮膚の変化」についてお話しして頂きました。

1.皮膚のいろいろな疑問(前半)

<皮膚の色って?>
色鉛筆やクレヨンから「肌色」が無くなったのはご存知ですか?現在、肌色は「ペールオレンジ」や「うす橙」といった表記に変更されています。肌の色は人それぞれであり、肌の色の標準がうす橙とのイメージを与えかねないという理由から、2000年頃から現在の状況になっています。

<日本人の皮膚と外国人の皮膚の違い>
皮膚の色はスキンタイプといい、Ⅰ~Ⅵまでの6つのタイプに分類されます。Ⅰは真っ白の白人、日本人はⅢとⅣが多いです。一般的に白い皮膚ほど紫外線(UV)の影響を受けやすく、皮膚癌になりやすいと言われています。

<皮膚は臓器>
皮膚は人の体全体を覆っており、面積は1.6㎡、重量は体重の約16%を占め、人体で最大の臓器となります。その為、広範囲のやけどは危険!大人の場合は全体の20%以上、子供は10%以上のやけどで命の危険があると言われています。

<皮膚の表面 指紋について>
同じ指紋を持った人はおらず、手足20本の指の指紋はすべて異なります。双子やクローン人間でもそれぞれ指紋は違います。また「先天性指紋欠如症」という、生まれつき指紋のない一族が世界でわずか4つの家系に存在しています。

2. 加齢による皮膚の変化(後半)

<加齢による表皮、真皮、皮下組織の変化>
① 表皮が薄くなる
② 皮膚の弾性線維の数が減少
③ 脂線や汗腺が減少
④ 皮下組織の脂肪が減少
⑤ 皮膚にある知覚神経(触覚、痛覚、温覚、冷覚)の神経線維が加齢とともに変化
⑥ 光老化

<表皮の保湿システムと皮脂欠乏症>
皮膚がうるおうためには、皮脂が作る皮脂膜、天然保温因子(NMF)、セラミドからなる角質細胞間脂質の3つの物質がバリアを作り、皮膚内部の水分が蒸発しない仕組みを作り出しています。しかし、このバリア機能が壊れてしまうと、皮膚の水分が過剰に蒸発してしまい「皮脂欠乏症」となります。これらは加齢やストレス、睡眠不足、日焼けなどが主な原因となります。

<スキンケア対策>
皮脂欠乏症を防ぐため、日常生活で心掛ける7つの事柄をご紹介いたします。
① お薬を正しく使うこと(白色ワセリン、尿素製剤、ヘパリン類似物質製剤)
② 身体をごしごし洗わない
③ 皮膚のうるおいを保つこと
④ お部屋の乾燥に注意
⑤ かかないことが大切
⑥ 刺激の少ない肌着に
⑦ アルコールは控えめにする

前半は皮膚についての様々な雑学に驚き、後半は専門的なお話しに皆様真剣な面持ちで受講されていました。斉藤医師の人柄が良く伝わり、楽しく知識を得られたという感想が多く見られました。

 

 

10月2日(金) さわらび大学講義

さわらび大学が以下の日時で開講されます。
みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】    平成27年10月2日(金) 午後1時30分~3時20分
【場所】    第2さわらび荘 ふれあいホール
【講義内容】

講義1:「感染症について」     午後1時30分~2時40分

講師:医療法人さわらび会 福祉村病院

院長 小橋 修 様

(講義分類:医療)

講義2:「知的障がいについて」  午後2時50分~3時20分

講師:社会福祉法人さわらび会

あかね荘障害者生活支援センター

センター長 石川 正敏 様

(講義分類:福祉)

9月2日(水) さわらび大学講義

さわらび大学が以下の日時で開講されます。
みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】    平成27年9月2日(水) 午後1時30分~3時20分
【場所】    第2さわらび荘 ふれあいホール
【講義内容】
   講義1:「皮膚疾患について」  午後1時30分~2時20分
         講師:医療法人さわらび会 福祉村病院
                   皮膚科医 斉藤 友紀子 様
                       (講義分類:医療)
   講義2:「釈迦の言葉を知ろう」 午後2時30分~3時20分
         講師:臨済宗太平寺   住職 彦坂 宗丘 様
                       (講義分類:一般)
 

8月4日 さわらび大学レポート

日時  8月4日(火曜日)
会場  第二さわらび荘 ふれあいホール

○講義1 「地域福祉の現状」

講師  豊橋市長寿介護課 主幹 加藤 充洋氏

 豊橋市長寿介護課主幹加藤充洋氏をお迎えして、地域福祉の現状・超高齢社会の現状と課題についての講義を行っていただきました。
豊橋市の総人口は、現在37万人ですが、将来推計では緩やかに減少してゆきます。それとは別に、高齢者の人口は今後も増加してゆく事が予想されており、高齢化率も上昇し、かつ高齢者の単身世帯や高齢者の夫婦世帯率も増加が見込まれています。また、介護認定者数も増加し、介護保険料の値上げも予想されます。

1.地域福祉の充実を図る地域包括ケアシステム構築に向けて

 以下のような取り組みが行われていく必要があります。

・行政主導型の地域づくりから住民主導の地域づくりへ
・在宅医療と介護の連携による高齢者支援
・高齢者の住まいと介護サービスの充実
・健康で生きがいを持てる高齢社会の実現

 3人に1人が高齢者の社会を迎えるまでに「みんなで支え合う社会」を作りましょう。

2.東三河広域連合による新たな可能性

 高齢化が急速に進行する中、介護保険財政の高騰、介護施設の不足等厳しい状況が近い将来予想されています。超高齢化社会に対応した施策を展開するためには、市町村の枠を超えた連携体制が必要です。

3.平成27年8月からの介護保険負担割合についての説明

 介護保険サービスを利用する場合、一律にサービス費の1割を負担するとしていましたが65歳以上の方のうち、一定以上の所得がある方にはサービス費の2割を負担していただくことになりました。
豊橋市も人口の減少、高齢化率の上昇に伴い、地域で支え合う町作りを考えることが必要だと思いました。

○講義2 「食中毒について」

講師  福祉村病院 管理栄養士 小林まさ子

 福祉村病院管理栄養士小林まさ子氏により、家庭で出来る食中毒予防の講義を行っていただきました。
毎月、8月は「食品衛生月間」に定められているように夏場(6月~8月)は食中毒が多く発生するため、食中毒の種類とその原因及び、正しい手の洗い方などの説明がありました。

1.家庭で出来る食中毒予防のポイント

①食品の購入 消費期限などのチェック、肉魚は分けて包む、保冷剤(氷)を利用して、購入後寄り道をしないで帰りましょう。
②家庭での保存 帰ったらすぐに冷蔵庫へ、入れるのは7割ほどにして、冷蔵庫は、10℃以下冷凍庫は、-15℃以下に保ちましょう。
③下準備 こまめに手を洗って、食材は流水で洗い、肉魚を切ったまな板、包丁は洗って熱湯をかけましょう。
④調理 加熱は十分に行い、料理を途中でやめる時は、室温に放置せず冷蔵庫に入れ、再び調理する時は十分加熱しましょう。
⑤食事 長時間室温に放置せず、温かい物は温かいうちに、冷たい物は冷たいうちに食べましょう。
⑥残った食品 清潔な器具、容器に小分けして保存して、温めなおすときは十分に加熱を行い、怪しいと思ったら捨てましょう。


2.食中毒かな・・・と思ったら

 嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。医師の診断を受けずに、むやみに市販の下痢止めなどの薬を利用せず、早めに医師の診断を受けましょう。

 食中毒予防の3原則 食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」

今回の研修で食中毒に皆さんが注意して、この夏を乗り切っていただけたらと思いました。

8月4日(火) さわらび大学講義

さわらび大学が以下の日時で開講されます。みなさまのご参加をお待ちしています。
【日時】    平成27年8月4日(火) 午後1時30分~3時20分
【場所】    第2さわらび荘 ふれあいホール
【講義内容】
   講義1:「地域福祉の現況」  午後1時30分~2時40分
        講師:豊橋市長寿介護課 主幹 加藤 充洋 様
                      (講義分類:福祉)
   講義2:「食中毒について」  午後2時50分~3時20分
        講師:医療法人さわらび会 福祉村病院
           栄養管理士 小林 まさ子 様
                      (講義分類:一般)

7月8日 さわらび大学レポート「福祉村病院との上手な付き合い方」

日時 :平成27年7月8日(水)
会場 :第二さわらび荘 ふれあいホール
講師 :福祉村病院 総看護師長 山本淑子
講義名:福祉村病院との上手な付き合い方

  今回のさわらび大学の研修は 山本淑子総看護師長による、福祉村病院との上手な付き合い方についての講義でした。

  2025年問題について考えられるのは、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢社会を迎えるということ。

  認知症患者は700万人、65歳以上の5人に1人が認知症患者に罹患するといわれて言われています。病院のベッドが取り合いになる時代がきて、在宅医療やケアということが多くの家庭にとって、ますます身近な問題となってきます。
高齢者が増えるということは、認知症をはじめ、複数の病気を抱えた患者の数も増え、これまでのような医療機関を選ぶのとは異なるということがいえます。
  最期まで自分らしく自宅で暮らしたいというニーズを満たすためには、地域の医療機関の役割が大切になってきます。高齢者に特化した福祉村病院を有効活用していただきたいと思います。

主な研修内容は、
  ・福祉村病院の概要
  ・認知症予防脳ドックについて
  ・訪問看護
  ・訪問リハビリ  です。

福祉村病院の特色は
  ・「みんなの幸せを守る」 医療と福祉の総合保証基地
  ・患者の自立促進を第一の目標とし高齢者や心身障害者のリハビリを実施しています。
  ・認知症の治療とリハビリは、全国で最初に取り組み話題となりました。
  ・医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護士、
   医療ソーシャルワーカー等専門職のチームワークによって、
   認知症介護の3原則に則って心のこもった医療・看護・介護を提供しています。

  今回学んだ知識を活かし、利用者様により良いサービスを提供できるよう、職員一同業務に励んでいきたいと思います。
        (福祉村病院 松本)

7月8日 さわらび大学レポート「認知症について」

日時 :平成27年7月8日  13:30~14:40
会場 :第二さわらび荘 ふれあいホール
講師 :福祉村病院 副医院長 伊苅弘之先生
研修名:「認知症について」

  今回の研修では福祉村病院 副医院長 伊苅先生による「認知症について」の研修を行いました。
 まず「認知症」ということばが2004年に作られたものであり、「痴呆」と「認知症」が全く同じであるという事に驚きました。そして2013年現在認知症の方が400万人。MCI(軽度認知機能障害)の方が400万人もいらっしゃり、その患者数は増加傾向にありました。
  認知症は認知機能の低下や日常生活で支障がでたりする病気のひとつですが、情緒、感情面は正常です。
そのため治療として病状の悪化を薬で抑えることも大切ですが、薬以外の治療としてストレスや不安を軽減し、よい生活環境作りをし、その方が今できることをしていただくことが大切です。
  今回認知症について学ぶことでただ単に治療するだけではなく、その人らしくやりがいのある生活を維持すること、周りの人の力を上手に活用し無理のない生活を続けていくことが大切だと感じました。

  (福祉村病院 外山)

初任者研修 「ディズニー接遇研修」

日時:平成27年6月25日(木)14:00~15:30

場所:第二さわらび荘 ふれあいホール

講師:石坂 秀己氏

研修名:初任者研修「ディズニー研修」

 

今回、在籍3年未満の職員を中心に80名の方が参加され増しt。ディズニーで実践されている「接客接遇の5原則」を6名のグループに分かれて実践しました。

 

1.ディズニースマイル「素敵な笑顔には4つのポイントがある!」

①月目(三日月の欠けている部分を下にしたような状態の目)

②ほほをキュッと上げる

③上の歯だけ見せる

④シンメトリー(左右対称)

人を褒める際、褒められた人がうれしいと感じるように褒めることが大切。

褒める→笑顔になり、自らの意思で頑張るようになる

 

2.ディズニーキャストの挨拶

・挨拶の種類

・アイコンタクトは凝視しない

「挨拶」の目的はお客様に安心感をいだいていただくこと。アイコンタクトもずっと凝視するのではなく、適度に見つめることが大切である

 

3.ディズニーキャストの言葉遣い

・普段からプラス言葉を積極的に使う

叱る、判断する、命令する、にらむ、叩くなどの受け取って不快に感じることではなく、褒める、認める、笑う、励ます、抱きしめるなどのプラスのストロークで返してあげることが大切。満たされると気持ちが安定します。普段からプラス言葉を使う事で表情も自然と明るくなります。

 

4.ディズニーキャストの身だしなみ

・役になりきる

・判断の基準は相手

 

5.ディズニーキャストの立ち振る舞い

・声をかけられたら、振り返る時は「デコルテ」を見せる

後ろから声をかけられて「はい」と言いながら振り返る時は、首だけで振り返るのではなく、デコルテを見せるように腰から上を相手に向けると好感度が上がります。

・相手との位置は「情」のポジションで

情のポジションとは自分と相手の位置の角度が45度になる場所です。お互いの緊張を解き、相手を自然と受け入れやすくさせるといわれています。ディズニーでは「クレーム対応」のテクニックとして相手とは正対せず45度の位置もしくは横並びになることを推奨しています。

 

今回の研修は、業務を行っていく上で大切な「挨拶」「笑顔」を中心に利用者の皆様に安心していただける接遇を学ぶことが出来たのではないかと思います。

 

明日香 藤井葉

7月8日(水) さわらび大学リニューアル記念講演

40年以上にわたり地域に開講してきたさわらび大学が、このたび大きくリニューアルされます。

    ・講義数が増え、医療、福祉、一般教養のより広い知識が得られます。
    ・「マスターコース」が新設され、3ヶ年内に受講数が規定数に達すると、
     「さわらびマスター」として表彰されます。
 

○リニューアル記念講演

【場所】    第二さわらび荘 ふれあいホール  午後1時30分~3時20分
【講演内容】
      開講式
      講演1:「認知症について」          午後1時30分~2時40分
          講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 伊苅 弘之 様
      講演2:「福祉村病院との上手な付き合い方」  午後2時50分~3時20分
          講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長・総看護師長 山本 淑子 様
 

○今後のラインアップ

    8月 「介護保険について」「食中毒について」
    9月 「皮膚疾患について」「釈迦の言葉を知ろう」
    10月「感染症について」「地域福祉の現況」
    11月「リハビリの力」「知的障害について」
    来春「2015年高齢者問題について」「東南アジア諸国と介護の連携」
 

平成27年5月28日(木)中堅研修「対人援助の現場で活かすリーダーシップ」

日時:平成27528日(木)14001600
会場:珠藻荘2階 多目的ホール
講師:コミュニケーション・ホーム喜舎代表 生利喜佐男氏 

コミュニケーション・ホーム喜舎代表 生利喜佐男氏を講師にお招きし、中堅職員を対象に「対人援助の現場で活かすリーダーシップ」研修を行いました。

我々の働く医療や介護の現場は、職場内のチームワークと連携が最も必要とされる職場です。

的確に課題を把握し、最適な対処方法を考え、お互いが協力しながら迅速に対応し、患者さんやご利用者さんにより良い処遇を行なうためには、リーダーのリーダーシップの発揮が欠かせません。

リーダーの下でチーム全員が同じビジョンや目標を共有し、11人がその目標達成に向かって動機づけられ、効果的なコミュニケーションを通して協働してゆくことが必要です。

今回の研修では、座学と演習を織り交ぜ、以上のことを学んでいきました。 

職員の感想としましては、具体例があり理論付けされた説明でとても分かりやすかったという意見や、相手の話しをしっかり聴く「傾聴」を心掛け、利用者様をはじめ職場の仲間との信頼関係を築いていきたいという意見が多かったです。

今回学んだ知識・技術を活かし、利用者様により良いサービスを提供できるよう、職員一同業務に励んでいきたいと思います。(ジュゲム平松)

平成27年度さわらび会新規採用職員研修3日目レポート

日時:平成27年3月25日(水)9:00~18:00

場所:福祉村各施設他

平成27年度に入社された、新規採用職員の研修を実施しました。

研修は全4日間となっており、3日目は福祉村内の各施設の見学や、グループワーク、認知症サポーター講座を行いました。

 

各施設の見学時間及びグループワークと講座の概要は以下の通りです。

9:00~ 福祉村病院、ジュゲム、第二さわらび荘、珠藻荘、あかね荘、若菜荘

明日香、しろがね、フェリス福祉村(福祉村内 9施設 各15分)

13:00~ カサデヴェルデ見学(豊橋市杉山町)

14:45~ グループワーク

16:15~ 認知症サポーター講座

17:30~ 研修の振り返り及びオリエンテーション

3日目はまず、福祉村内各施設及びカサデヴェルデを順に見学していただきました。

さわらび会が様々な施設を運営していることからも、高齢・障害福祉には様々なサービスが必要だということを感じていただけたと思います。

 

各施設の見学の後は「色々な考え方があることを知ろう!」をテーマとしたグループワークを行いました。研修参加者間で親睦を図る意味も含めて、自己紹介やそれぞれの趣味などについて話し合いました。その後架空の事例をもとに、研修参加者の皆さんで事例に対する支援案を出し合うなど積極的に発言をしていただきました。

 

「認知症サポーター養成講座」とは、認知症があっても住み慣れた地域で生活が送れるように、本人や家族を温かい目で見守ることができる人を増やしていくための講座で、寸劇やゲームを交えながら研修参加者の皆さんにも取り組んでいただきました。

 

福祉村内だけでも、多種多様な施設があることや、認知症サポーター養成講座のように地域に根ざした活動の展開など、3日目も充実した研修になったと思います。(明日香 藤井葉)

 

 

 

 

 

平成27年度さわらび会新規採用職員研修1日目レポート

「さわらび会の理念と歴史」
医療法人・社会福祉法人 理事長 山本孝之

さわらび会の理念は  みんなの力でみんなの幸せを です。
幸せとは、自立して自由に生き、まわりの人に役立つ働きが出来る時に感じるものと、私たちは考えています。

自分が自立していなければ、自由に行動できません。自立とは日常生活が自立して自由に出来ることと、経済的に自立することです。
入社されたみなさんは、今日から経済的にも自立し、本当の意味で、自由に生きられます。今日から幸せな人生が始まります。
そして、みなさんの回りにいらっしゃる、日常生活に支援が必要な方の自立のお手伝いをするという、非常に価値のある仕事を今日から始められます。

皆様の幸せを守るには自立度を高めることが大切で、皆様の自立度を高めるために、福祉村の中心には、リハビリ専門病院を置きました。まわりの人に役立つ働きを見つけやすくするために、年齢も違えば、障害の質も異なる人々がご利用される、あらゆる福祉施設をまわりに配置しました。
さらに経済的な自立も必要と考え、クリーニング工場を作り障害者の方の就労の場とし、経済的な自立を目指しました。

更に、さわらび会は、福祉村をご利用いただく皆様だけでなく、広く地域の皆さまの幸せも願っています。職員たちはみな、地域に目を配り、絶えず変化する社会の状況も注意深く見守っております。今日入社されたみなさんも、社会の変化をよく見て、自分の能力を発揮できる場所で働いて下さい。それがみなさんの幸せに繋がります。

さわらび会の歴史は今から50年以上前の1962年、脳卒中のリハビリ病院(山本病院)から始まりました。1960年代の日本は、脳卒中の最盛期でした。当時は、脳出血が多かったこともあり、治療の原則は、「倒れたその場で絶対安静」でした。その結果、殆どの方が寝たきりになられました。
自立して自由に生きるのが、幸せの第一条件ですから、脳卒中の患者さんには自立して日常生活が送れるリハビリがもっとも必要と考え、豊橋で一番最初に、リハビリを行う病院となりました。また、介護職を新たに作り、看護師でなくとも入院患者さんの介助ができるようにしました。
そして、山本病院には認知症の患者様がいらっしゃり、私は認知症を生涯の課題にしようと決意し「認知症介護の三原則」を作りました。認知症が進んでしまい、排泄の失敗や徘徊がある。自分の尊敬していた家族がそのような状況になると叱咤してしまうことがあるからです。

「認知症介護の三原則」
1.いつも暖かい愛情と笑顔で
2.決して叱らず、制止せず
3.今、できることをしていただく

みなさんは認知症の方のケアをすることになります。認知症は大脳の働きが悪くなり、判断が出来なくなる病気ですが、自尊心を傷つけないような介護が必要です。
人生の先輩方に、経緯を持って介護をして頂きたいと思います。

さわらび会は「みんなの力でみんなの幸せを」守るということを目的として活動している組織であることを忘れないで下さい。その事が皆さまの幸せに繋がります。(あかね荘 高橋)

 

 

「さわらび会職員としての心構え」
社会福祉法人さわらび会 専務理事 山本ゆかり

どんな仕事でもトンネルに入る時期とそのトンネルを抜け出す時期がある。また、社会福祉法人は景気に左右されることはないが、国の政策によって、大きく変わることがある。2015年度の改定で介護報酬が引き下げられることが決定しており、私たち社会福祉法人は、3年後の改正に向けて運動していきたい。障がい者も高齢者もどんな状況でも日本に生まれて良かったと全国民が思うことができる「美しい国ニッポン」を実現していきたい。
そのためにも、さわらび会の基本理念である「みんなの力でみんなの幸せを」を身につけていただきたい。一人の力は微力であり、大したことはないが、集まると大きな力となる。1,100名以上の職員が一体となって、感謝される仕事をやっていただきたい。これまでもさわらび会では、地域貢献、社会貢献の活動をしてきた。例えば、認知症サポーター養成講座、キャラバン隊等である。施設内だけでなく、地域で貢献している。また、阪神淡路大震災の際も入浴車にて神戸で援助し、4年前の東北地震では募金から始まり、現地での瓦礫の片付け、介護の人手不足に対して、職員を派遣してきた。

認知症介護の三原則
1. いつも暖かい愛情と笑顔で
2. 決して叱らず、制止せず
3. 今、できることをしていただく

理事長が仰せのように、さわらび会の宝物は人材である。皆さんの助けがあって、さわらび会が実現している。職員一人ひとりが、一つひとつ重ねていき、キャリアアップしていただきたい。継続することによって、大きな華を咲かすことができる。マンネリな仕事はせず、日々改善提案していくことが必要である。小さなことでも改善していって欲しい。環境への配慮もその一つである。東北地震を機に節約し、小さなことを積み重ね、無駄を省き、30%の削減に成功した。
就職して最大の喜びは、いい出会いがあること。それは、自身も相手側にとって、良い出会いと思われるようにして欲しい。いろいろな立場の職員がおり、専門職の集まりである。その専門性を磨いて、今、いるところが最高の場であることが一番である。

科学的介護について
5つのゼロ… おむつ 胃ろう 骨折 拘束 褥創
4つの自立… 認知症ケア リハビリケア 口腔ケア 看取りケア
さわらび会では研究発表を行っている。どんな小さなことでもテーマにすることはできる。また、その発表会の報告を参考にして良いケアを目指して欲しい。取り組む姿勢が大切である。(本部 井上)

 

 

「さわらび会の概要」
医療法人・社会福祉法人さわらび会 統括本部長 山本左近

<研修内容>
基本理念について
さわらび会には、「みんなの力でみんなの幸せを」という基本理念が法人設立当初からあります。実用日本語用語辞典によると、基本理念とは、組織がその根本に据える理念や目的、思想のことを指すそうです。ここで重要なのは、また理念という語句が入っていることです。「理念」という言葉がどういうことなのか理解していないと、基本理念の意味を理解することはできません。では、「理念」とは何でしょうか。目的に達するための、こうあるべきという考え、思想です。基本理念は、組織がその根本に据える、理念(ある事柄についてこうあるべきだという根本の考え)、目的(実現しようとして目指す事柄)、思想(人がもつ、生きる世界や生き方についての、まとまりのある見解、考えること)のことです。私たちは、みんなの力でみんなの幸せを守るため、ここに存在しています。みなさんは縁あって、さわらび会の一員として、ここに席を並べているわけです。
仕事をするにあたって、基本理念が一番大事です。今日、それを学んで下さい。

幸せって何ですか?
みなさんの幸せとは、何ですか。家族や友達と一緒にご飯を食べたり、笑ったりして楽しく会話したりすることが幸せと感じていらっしゃいますね。では、理事長の言っていた幸せとは、何でしたか。それは、自立して自由に生きること、人の役に立つことです。個人の思う幸せとは、いろいろな形があります。法人の基本理念においては、幸せとは、自立して自由に生き、人の役に立つことを幸せと考えています。今自分にできることで、周りの人の役に立つ働きができる。それが幸せです。

福祉村の「福祉」って何ですか?
私たちが今いるこの場所は、「福祉村」といいます。なぜ、そう呼ばれるのでしょうか。
そもそも、「福祉」とは何だと思いますか。ひらがな4文字で、とてもわかりやすい表現で言い換えることができます。私の講義を最初から聴いていれば分かります。「幸せ」です。
福祉とは、しあわせ、ゆたかさです。

福祉村=幸せ村
福祉村は、幸せ村です。山本理事長が今から53年前、山本病院を開院してから福祉村を作ってきました。1973年、機関誌さわらび第1号にて、老人病院、公園、施設のある環境が作りたいと理事長は理想を掲げました。その根本には、幸せという言葉があります。みんなの力でみんなの幸せを守れる環境を作りたかったのです。

福祉村の概要
福祉村には、認知症とリハビリの専門病院をはじめ、高齢者施設、障害者施設、障害を持つ方が通うしろがね、働く明日香があります。また健康なお年寄りが暮らす軽費老人ホーム若菜荘があります。職員寮や保育園、喫茶店や売店、郵便局もあります。山本理事長は、これらを一つの場所に作りました。みんなの力でみんなの幸せを守るためです。

福祉村を作った第1の目的は、お金儲けではありません。みなさんの幸せを守るためです。
また、さわらび会は、豊橋市全域に施設があります。北部はさわらび荘、南部にカサデヴェルデ、中心部には常盤、カサブランカ、シャトーローズ八町もあります。在宅支援も重要な取り組みとして、40年以上前から取り組んできました。

福祉村には、なぜクリーニング工場があるのでしょうか。障害を持つ方が、働くためです。
障害を持っている方の中で、なかなか働く場所が見つけられない方がいます。
お金を渡されるだけであとは家でじっとしている生活は、精神的に満たされますか。働くと、自分でお金を稼いで、自由に使うことができます。働くことで本当の自由を得るのです。障害があっても、できることはやっていただくという考えのもと、クリーニングセンターは作られました。普段私たちが行っている当たり前の幸せ、経済的自立と、精神的に満たされること。それを得るチャンスは誰にでもあります。障害を持つ方の幸せを守ることは、最も意義のあることだと理事長は考えました。

目的達成する方法
実現するための努力をして、理事長は、福祉村を設立しました。
何かを成し遂げたいときは、するべきことをきちんと整理して理解しないと、いくら頑張っても、達成できません。目的を達成するには、目標設定します。
目的:障害者の幸せを守る
目標:経済的な自立支援のため、〇万円
手段:クリーニング工場を作ることで、雇用の機会を増やす
目的達成するには、目標(具体的な数字)と、手段を決めましょう。これは、仕事をするうえで、基本理念と同じくらい理解してほしいことです。ダイエットにたとえると、何キロやせる、という目標は設定しても、何がしたいか見失ってしまうと、そのダイエットは成功しないと思います。人間は、辛くて大変なことを継続するのが得意ではありません。目標が目的になってしまうと、なかなか成功しません。トライアスロンに例えて話します。勝つためには、どうするべきか。競技それぞれの目標タイムを立てます。そのためには、スイムだったら泳ぎ方、手段を選びます。目的、目標、手段は常に関連していて、手段をいかに選ぶことがとても重要になります。平泳ぎを選ぶのではなく、クロールですよね。
今何をすべきか、上位目標からみれば目標です。何のためにするか、下位目標からみれば目的です。マラソンで優勝したいとします。前回の優勝者のタイムが三時間半だとすると、3時間29分でゴールすればいいのです。これが目標です。では、そのために1日10キロ走るとします。そのために朝早く起きることにします。朝早く起きる目的は、10キロ走るためで、10キロ走る目的は、マラソンで3時間29分で走って優勝することです。
さわらび会の目的はみんなの力でみんなの幸せを、です。介護士、看護師、事務員、いろいろな職種がありますが、目の前にいる患者さんや利用者さんの幸せをみんなで守ることです。それに対して、何をすべきか考えていくわけですが、それが、今説明した内容そのものです。迷ったときは、今日の目的と目標と手段の話を思い出してください。頑張り方が合っているのか、目標と手段の選び方が合っているか、見直して下さい。人はうまくいったときに、自信を持てるのです。成功体験を積み重ねることで、人は自信がつきます。仕事においても、沢山成功してほしいです。

PDCAサイクル
ビジネスの世界では、PDCAサイクルというものがあり、医療、福祉の分野でも重要視されてきています。
1.計画(plan) 2.実行(do)  3.検証(check) 4.再評価(act)
これは、ケアをしていくことでとても大事なことです。今のケアで合っているのか、再確認していくことが重要です。例えば、食事量など、日々の業務で直面し続ける課題です。

毎日の気づき
大事なのは、毎日の気づきです。大きな結果、差を生みます。いつも、疑問形で考えて下さい。前に座っていらっしゃる方は、体調はいいか、眠れたか、どういう状態なのか、私には何ができるのか。毎日違うことを気づいて下さい。その気づきに対して、どう対処するか考える次のステップへ移ります。判断できないことは先輩に聞いて下さい。日常でたくさん目にする事例、瞬間があります。よく気づくことがとても大事な要素となります。一つでもいいから、その気づきを、報告することによってその利用者が幸せになれたら、あなたは立派なさわらび会職員です。一人でなく、みんなで守れればいいのです。

みんなの力でみんなの幸せを

理事長は、医師として人を診るだけではなく、人の幸せを守ることを信条としてきました。
幸せのために、みんなで努力してきました。
みんなが幸せになれるように、手を取り合い、支え合うことによって、この福祉村から、この地域全体の幸せも守って行きたいと思います。
みんな幸せになる権利を持っています。一緒になってこの権利を守っていきましょう。(あかね荘 真鍋)

 

 

「社会人としての基本的ルールとビジネスマナー」
医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 山本淑子

<研修内容>
社会人としての基本的なルールを理解する

1、社会人としての自覚と責任感
2、仕事の取り組み方
3、接遇マナー

1 社会人としての自覚と責任感では
働く意味を考え、何のために働くのか、社会人になったら何が変わるのか。学生と社会人の違い、作業と仕事の違いを知る。会社に入って働くということは会社の看板を背負って働くということについて講義して頂きました。

2 仕事の取り組み方では
社会人に必要な5つの意識
顧客意識 ・ コスト意識 ・ 協力意識 ・ 安全意識 ・ 改善意識
について講義して頂きました。

3 接遇マナーでは
第一印象が重要 ・ 身だしなみ ・ あいさつ ・言葉遣いについて講義して頂きました。

さわらび会の一員として、さわらび会の理念である「みんなの力でみんなの幸せ」を守るために、いつも笑顔で心ある接遇を実践できるよう、新入職員だけでなく、在職職員ともに社会人としての自覚と責任感をもち、気持ち新たに職員一同尽力して参ります。(福祉村病院 近田)

 

 

「さわらび会の研修について」
社会福祉法人さわらび会 事務局長 藤田聰一郎

近年、新規事業所の開設にともない、多くの職員を雇用している。新規に採用された職員が、利用者様に行うサービスの質を向上させるうえで、研修は非常に重要である。
さわらび会の研修体系は「さわらび大学」「職員研修」「さわらび会研究発表会」の3本柱で構成されている。
「さわらび大学」は職員だけではなく地域住民も対象にしており、大変ユニークな研修である。昨年は4回行ったが、今年度は回数を増やす予定である。
「職員研修」は「基本研修」「職階別研修」「テーマ別研修」「職場研修」に分かれている。さらに「職階別研修」は、「新規採用職員研修」「初任者研修」「中堅職員研修」「管理者研修」に分かれている。また、さわらび会研修基本計画を資料をもとに説明。
重点研修は、「新規採用職員研修」及び「初任者研修」です。また、新たに「基本研修」を実施する。
「さわらび会研究発表会」は、昨年は11組の発表があった。その中で、最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞を取った5組の方が、入社式で表彰された。賞を取られた方を対象に、外部の発表会での発表を今後検討してしていく。(あかね荘 杉山)

平成26年12月4日(木) 「医療法人・社会福祉法人さわらび会 平成26年度研究発表会」

日時:平成26年12月4日(木)

場所:福祉村病院 大会議室

「医療法人・社会福祉法人 さわらび会 平成26年度研究発表会」が行われました。

山本孝之理事長の開会挨拶から始まり、今年度は11のグループが医療・高齢者福祉・障害者福祉それぞれに専門性の高い実践を発表しました。

発表①
「浮腫がみられる利用者に対しての間欠的空気圧迫法の実践」
しろがね 理学療法士 鳥居浩平

概要
浮腫、歩行障害がみられる利用者様に対して、誰でも簡易に行うことができる機器を使用し効果を検証した。使用機器は当施設において日常的に使用されているものであり、外科的手術後の深部静脈血栓症予防、浮腫に効果的であると多数の報告がある。今回、特に浮腫が強くみられる下腿の周径を指標として計測し減少がみられた。課題もあり、浮腫が残ったこと。機器の継続使用、運動機会の増加、食生活の調査改善が必要との検証となった。

発表②
「認知症リハビリプロジェクト『音楽』の取り組みについて」
祉村病院リハビリテーション部 作業療法士 市川由佳
理学療法士 鈴木啓太郎

概要
当院では、約2年前から認知症患者を対象とし、患者の情動安定・生活の質向上を目的とした非薬物療法である認知症リハビリプロジェクトを行っている。認知症リハビリプロジェクトでは様々なプログラムを実施しており、今回は音楽の取り組みが与える影響ついて、血圧、脈拍、唾液アミラーゼ、表情スケール、気持ちスケールを用いて検証を行った。検証の結果、①身体的運動が促された②気分転換が図れた③ストレスの軽減されたことが推察された。

発表③
「グループホーム常盤での実践報告『小さな音楽会~仲間・家族と共に~』」
グループホーム常盤 介護支援専門員 高木秀之
介護士       伊藤美佐子

概要
音楽界を行うことで①入居者同士の交流の促進 ②ご家族との交流の促進を図った。毎週土曜日の午後、常盤ホールにて、ご家族を交えて一緒に唄を歌い家族交流会の企画で、ご家族の前で発表をめざして唄の練習を行った。音楽会を開催したことで、利用者様ご夫婦や利用者様同士の関係性が向上した。また、ユニットを超えての交流や他のレクリエーションへの意欲、笑顔が増えた、職員間での交流が図れるなど様々な効果があった。

発表④
「気管切開離脱に向けての看護的援助の取り組みと他職種との連携」
福祉村病院1病棟1階 看護師 鈴木智美
看護師 塩野美代子

概要
気管切開は気管にカニューレを挿入し、確実な換気が得られるという利点がある。しかし、その一方で感染のリスク、カニューレの刺激による違和感、疼痛、そして発語困難による精神的苦痛も生じる。今回スピーチカニューレ挿入中の患者様を受け持つ事ができた。上手く話せない事へのストレス、痰が詰まるたびに苦しいと訴える患者様。気管抜管に向けて私達が出来る援助は何かと考えDr、NS、介護、RH、専門医を交え抜管に向けての取り組みを行った。その結果、気管切開離脱が可能となった。気管切開離脱を行ったことで、看護ケアを再確認し、みんなで同じ目線で同じ看護を提供することができ、他部署との連携が不可欠と再認識できた。また、このように患者様の希望に添えるよう検討支援していくことが患者様のQOL向上に繋がると考えられた。

発表⑤
「引きこもりになった知的障がい者への支援について」
明日香 サービス管理責任者 末松秀章
サービス提供責任者 林稔雄

概要
ダウン症の障害を持つAさんは、以前はスポーツが好きで、他人との接触もけして苦手ではなく元気に生活を送っていた。しかし次第に明日香への出勤拒否がみられるようになり、出勤できない期間も長くなり、3ヶ月以上欠勤が続いた。この間、自宅においても「外出への拒否」「病院受診」も出来ない状況であったが、ケア会議を開催して、Aさんへの支援を在宅関係で居宅介護事業所明日香を中心に行なっていくことにより、外出が出来るようになり、病院への受診をして投薬の処方を受けて間もなく出勤ができるようになった。複数の機関がさわらび会の中にあることで、各機関との連携が取りやすく、本人様、ご家族ともに協力的に受け入れをしてくれた。

発表⑥
「暴力・大声のある患者様の観察にひもときシートの使用を試みて」
福祉村病院2病棟3階 看護師 竹田昌代
看護師 伊藤久美子

概要
ひもときシートの使用を試みて、暴力・大声のある患者様を困難事例と捉えるのではなく、患者様の言動の背景やメッセージに気付き、「本人にとっての問題」を分析。介助者中心の思考を本人中心の思考に転換し、患者様に寄り添うケアをめざし、笑顔で会話ができるまでになった。

発表⑦
「心ふれあう ぬくもりつたわる はじける笑顔の 白珠です
~自慢の家族会を紹介します~」
グループホーム白珠 介護士 河合彩佳
介護士 大原崇弥

概要
平成26年10月18日(土)豊橋祭り総踊りにサテライト会場として参加することになった。「おそろいの白珠Tシャツを作り踊りたい。」と、家族会に相談した所、家族会会議を開き、赤地に白のオリジナルTシャツを作ることになった。当日は42名が参加して、楽しく踊ることができ、皆様の笑顔がとても素敵です。ご家族様と職員は、話しやすい関係が出来ており、豊橋祭りだけでなく、ご家族様と共に活動する機会が沢山ある。

発表⑧
「在宅ケア活動における「連携」の意義と今後の課題」
福祉村病院訪問看護 看護師 石田美穂

概要
在宅ケアが有効に機能するためには、関連機関・専門職間の「連携」は必要不可欠である。今回、長期にわたり訪問看護を利用されている事例をもとに、実践してきたことをまとめ、考察した。在宅療養は、訪問看護だけでは支えることはきないのはもちろんのこと、専門職や非専門職の人々が連携しそれぞれのケアを提供することで個人の生活の質、あるいは生命の質を高めることができるといえる。今後は、広く「地域」を視点に「専門性」と「協調」を基にした「連携」を図ることが、在宅ケアの質の向上につながるといえる。

発表⑨
「高齢者施設への移行について」
珠藻荘 生活支援員 鳥居浩平

概要
珠藻荘においては高齢化が進んでいる。それに伴い、珠藻荘から高齢者施設(介護保険施設)への移行にあたって適用除外施設となっていることが一番の課題となっている。障害者施設から高齢者施設移行へのポイントとして、公的機関との連携とさわらび会だからこそできる、各機関との連携体制の活用などがあげられる。

発表⑩
「ケア・メソッドへの取り組み~あなたらしさを取り戻して頂くために~」
ジュゲム 介護士 鎌子往奈

概要
ケア・メソッドとは、ユマニチュード(人間性尊重)や白雪姫プロジェクトなどのケア方法を参考にして考えた独自のケア方法である。
離床時間が短くなってしまった利用者様や、ご自身食事が出来るのに、職員の過度な介護により、ご自身でやらなくなってしまった利用者様への介護改善が出来るのではないかと考え、自分たちで行える方法(ケア・メソッド)を取り組んでだ。取り組みを行うことで、少しずつであるがよい方向に変化していくことで接し方の重要性を感じた。日々の仕事の中で慣れや忙しさから、利用者様としっかり向かうことができていなかったことを反省・改善する機会になった。

発表⑪

「腸内環境を整える一つの試み」
第二さわらび荘 管理栄養士 黒柳啓子

概要
第二さわらび荘では、下剤などを極力削減し、自然排便を促す活動に日々取り組んでいます。昨年の介護力向上講習の試みもその一つです。またその考えをより実現させる一方法としてサプリメントの導入を試みてきました。その中で「ビフィズス菌末」を使用した試みとして、下剤の使用量を抑える、便の形状が良形になり悪臭を抑えるなどの効果がみられ、「おむつ0」の一方法として効果がみられた。現時点ではビフィズス菌末が一番効果的であった。しかし、高価であることなど今後の課題もみられた。


発表終了後、参加者による投票が行われ、山本左近統括本部長より最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞の発表が行われました。
最優秀賞
「腸内環境を整える一つの試み」

優秀賞

「心ふれあう ぬくもりつたわる はじける笑顔の 白珠です~自慢の家族会を紹介します~」
「高齢者施設への移行について」

審査員特別賞
「気管切開離脱に向けての看護的援助の取り組みと他職種との連携」
「ケア・メソッドへの取り組み~あなたらしさを取り戻して頂くために~」

(さわらび地域包括支援センター 勝山)

平成26年10月9日(木)中堅研修「リーダーとしてのコミュニケーション」・管理者研修「コーチング」

日時: 平成26年10月9日(木) 10:00~12:00、13:30~16:30
場所: 福祉村病院 大会議室
テーマ:「リーダーとしてのコミュニケーション」「コーチング」
講師: 株式会社インソース 根本 章代氏

株式会社インソースの根本章代氏を講師に招き、午前中に中堅職員を対象とした「リーダーとしてのコミュニケーション」研修、午後に管理者を対象とした「コーチング」研修を行いました。

午前中の「リーダーとしてのコミュニケーション」では、①「中堅職員に求められる役割」、②「フォロワーとしての基本」、③「リーダーとしてのコミュニケーション力」について、グループワークを中心に教えて頂きました。

グループワークでは、「上司との接し方で、今後改善していきたいポイント」等をグループ毎に話し合いました。様々な職員の意見を聞くことができ、中堅職員として業務をすすめていくうえで大変参考になりました。

午後からの「コーチング」では、管理者としての役割を確認し「コーチング」の基本的な考え方やスキルを学びました。

グループワークでは、失敗してしまった後輩役と理由を考えさせる先輩役のロールプレイを行た後、得た気づきについて話し合いました。即実践できる気づきも多く、大変意義ある研修となりました。(ジュゲム平松)

平成26年9月16日(火)テーマ別研修「大規模災害時におけるリスクマネジメント」

日時: 平成26年9月16日(火) 14:00~16:00
場所: 珠藻荘2F 多目的ホール
テーマ:大規模災害時におけるリスクマネジメント
講師: 福祉リスクマネジメント研究所 所長
びわこ学院大学 教授
烏野 猛氏

 

福祉リスクマネジメント研究所 所長の烏野猛氏を講師に招き、さわらび会職員を対象とした「大規模災害時におけるリスクマネジメント」研修を行いました。

いま、最も危惧される南海トラフ巨大地震が発生した場合に、どれだけ現実的かつ実効性のある対応ができるのかというお話しをして頂きました。

 

まず、「大規模災害に対応するマニュアル作成の限界と課題」について教えて頂きました。これは、災害種別ごとの防災マニュアルを作成するのは不可能であり、各インフラのダメージ度を考えた、総合的な防災マニュアル作成の必要があるというお話しです。また、各インフラ(電気・水道・ガス・通信・交通機関)がダメージを受けた時、想定されるリスクと、事前の対応策を学びました。

その中で、ご家庭でも備えておくと便りになる物品のお話しがありましたので、4つほどご紹介いたします。

①視覚で迅速に災害情報を把握できるよう、カーナビ及び携帯電話で、テレビの受信ができるようにしておくこと。

②建物が倒壊した場合の備えとして、1m程度のバール、小さいノコギリ、防刃手袋、鉄製の靴ソールを用意しておくこと。これらの物品は、あらゆる障害物から身を守るために役立ちます。

③電源を確保するために、車のガソリンは常に半分以上入れておくこと。

④浸水に備え、食料・飲料水は建物の2階以上に備蓄すること。

さわらび会でも、食料など様々な物品を備蓄していますが、このお話しで気付かされた点も多く、役立つ物品は随時揃えていきたいと思いました。

 

次に、「受入事業所として期待された場合のリスクマネジメントとリスクヘッジ」についてのお話しがありました。これは、介護事業所が「受入を期待・要請されたとしたら…」どうするかがテーマとなります。

東日本大震災では、被災施設でカルテ等が流されてしまい「利用者の情報収集」が一番問題となりました。利用者を受入るには「住所・既往歴、服薬情報、食事形態、緊急連絡先」等が必須であり、これらの情報をUSB等に入力し、いつでも持ち出せるようにしておく必要があるとのことでした。

また、「いつまでこの状況が続くのか分からないこと」、「スタッフのモチベーションの確保とインセンティブの問題」等、数多くの問題があり、受入の難しさを痛感しました。

 

次は「自施設における対応と事前準備についてのお話しがありました。具体的には、「緊急地震速報」発生から「緊急避難」までの約3時間でするべき行動を、様々な事例を基に教えて頂きました。この行動を可能にするには、以下3点のポイントが大変重要になってきます。

①大津波警報が発令されてから、直ちに避難するまでに考えておかなければならない点。

②要介護者を移送するための車両等の整備。

③防災マニュアルの周知と、津波に対する定期的な訓練。

これらは読んで理解するのではなく、実際に行動ができ、行動できるための項目を頭に叩き込んでおく必要があるとのことでした。さわらび会も定期的に防災訓練を行っているのですが、これまで以上に実践的な訓練を行わなければならないと実感しました。

 

最後に、「通所系事業所における大規模災害BCP」についてのお話しがありました。BCP(Business continuity planning)とは、「事業継続計画」のことで、自施設が被災し、事業(介護)レベルが低下した場合、被災する前と同じ状態に復旧する為の行動を学びました。

避難する際における予見すべき危険性の程度から、下記5点のポイントを重点的に学んでいきました。

①災害情報をどう収集するのか…?

②高齢者を家族に引き渡す義務の履行については…?

③高齢者を引き渡さず、避難させる場合には…?

④高齢者の引き渡しを期待する家族への対応は…?

⑤高齢者を引き渡すことの確実性とその方法については…?

このような緊急時に上司が不在の場合もあるため、自分で判断を下せるようマニュアルを熟知しておく必要があるとのことでした。

 

今回の研修では、大規模災害の恐ろしさ、介護従事者としての責務、事前準備の必要性、マニュアルの重要性等、様々なことがわかり、参加者は皆聞きいっておりました。

参加できなかった職員にも、防災訓練などの形で学んだ情報を伝え、大規模災害に備えていきたいと思います。(ジュゲム平松)

 

2013年12月5日(木)法人研修「初任者研修」

開催場所:平成25年12月5日(木)14:00~16:30

会 場 :福祉村病院大会議室

講 師 :アット・ワンス(株) 羽角千弥子 様

研修名 :「コミュニケーション」について

 

今回、初任者研修として開催。入職3年未満の職員対象として

36名の方が参加されました。

 

「笑顔」「他人の目見る」「積極的」を頭において、コミュニケーションに必要なことを

中心として講義を進めて頂きました。会場は、1グループ 6名を中心としてグループ

討議を取り入れながら、相手の気持ちをくみながら「傾聴」の姿勢等を学ぶことができ

ました。講師の方は、福祉サービスでは「ホスピタリティー」=「おもてなしの心」を

持って、支援をしていっていただきたいと話されています。後半では、「連絡メモ」の

取り方を学び、日々業務の中で確実に相手に伝えることの難しさを学びました。

 

明日香 林

 

 

2013年9月26日(木)法人研修「初任者研修」

開催日時:平成25年9月26日(木)14:00~16:00

会場:珠藻荘2階多目的ホール

講師:特別養護老人ホーム さわらび荘施設長 太田育郎氏

研修名:チームワークについて

 

去る9月26日(木)にさわらび荘施設長太田育郎氏を講師として「チームワークについて」の研修を珠藻荘で行いました。

医療法人さわらび会から10名、社会福祉法人さわらび会から26名の入社3年目未満の職員を対象として実施いたしました。

今回学んだチームワークについて、今後の仕事に生かしていきたいと思います。

(第二さわらび荘 新井)

(今回の講義の詳細を確認されたい方は、下記のリンクをクリックしてください。もしくはトップページのさわらび大学からお進みください。)

 http://www.sawarabi.or.jp/university/2013/4512/

 

 

 

さわらび大学レポート「認知症について」

開催日時:平成25年6月20日(木)午後2時~午後3時

会場:特別養護老人ホーム「第二さわらび荘」1階ふれあいホール

さわらび大学講師:医療法人さわらび会・社会福祉法人さわらび会 理事長

元老年医学会評議員 山本孝之 医学博士

講演名:認知症について

 

あいさつ:さわらび会専務理事 山本 ゆかり

足もとのお悪い中、野依校区の方をはじめ、地域の皆様、ご利用者様、御家族様総勢131名の皆様にお越しいただきまして、ありがとうございます。

 

講演:「認知症について」山本孝之 医学博士

 

■脳の特徴

1.認知症は脳の病気

脳にとって一番大切なことは、頭への血のめぐりによってエネルギー源であるブドウ糖と酸素が十分に供給されることです。頭の血のめぐりの善し悪しが、頭の働きと認知症の発生と経過を左右する。適度な心身活動と楽しく幸せであると、頭の血のめぐりが良くなり、ゆううつ、悲しみと動脈硬化が血のめぐりを悪くする。動脈硬化は、高血圧とコレステロールや中性脂肪が多いことによって、促進される。

 

2.脳は酸化ストレスに一番弱い臓器

心身活動などで、周囲の細胞や組織を強力に酸化する危険な活性酸素が発生する。対して私たちの体は抗酸化酵素を作り、また食べ物に含まれる抗酸化物質ビタミンE、C、βカロチン、ポリフェノールを摂取することにより活性酸素を消している。脳は体の中で一番エネルギーを必要とするため活性酸素が一番多く発生するが、抗酸化酵素が少ないため、脳は酸化ストレスに最も弱い臓器である。

20分程度の適度な運動をすることと抗酸化物質をなるべく多く摂取するのがよい。

 

3.脳には前頭葉、後頭葉、側頭葉、頭頂葉の4つがあるが、場所によって担当する働きが違う。

 

■代表的認知症

1.     アルツハイマー病 (一番多い)

アルツハイマー病は、脳の病的老化現象なので、日本人の寿命が延びるとともに多くなった。

<発生要因> 加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、頭部外傷、遺伝などで発生が多くなる。

<特徴>いつの間にか発症し、絶えず進行し一定の順番(側頭葉→頭頂葉→前頭葉→後頭葉)で、症状が発現する。

最近のことを、すぐ忘れる。場所が分からず迷子になる。時間や季節が分からない。衣類を着る順番が分からない。じっとしていられない。徘徊、トイレの場所がわからず尿の失敗をする。目の前にいる人が誰かが分からない。このような順番で進行。


2.     血管性認知症

<発生要因>脳血管障害で、知能を担当する所がおかされると発症。高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙などで促進される。

環境の変化(引っ越し等)も大きな要因。環境の変化で頭を使い、頭の酸素の必要量が増え、相対的に脳細胞の酸素が不足するために発症する。

<特徴>まだらぼけ トイレの失敗はあっても、難しい漢字が読めるなど。

うれしいのに笑顔で涙が流れるなど、感情のコントロールができなくなる。

血流が良くなったり悪くなったりするため日によって時によって症状が変化する。

階段状憎悪 悲しいことがあればがくっと悪くなる。

 

3.レビー小体型認知症

進行性の認知機能の低下で、変動性がある。幻視や、パーキンソンニズムがある。

 

■認知症への対応

 

A.リハビリ

日常生活動作の自立 特に排泄の訓練が重要

自分で尿意があるか、ないかで区別

㋑尿意がある人 行きたそうならトイレへお連れする。近くにポータブルトイレをおいておく。

便所とわかりやすく表示。排泄しやすい服装。

㋺尿意がわからない人 その人のリズムにあわせ定時誘導

なるべくオムツをせずに用を足していただく

 

B.回想法

その人が一番社会で活躍した時代の、楽しい思い出を思い出してもらう。功績をほめるような話しかけがよい。

 

C.音楽

好きな音楽を楽しんでいただくと進行を止められる。

アルツハイマー型はリズミカルな曲で手拍子、足拍子を一緒に行う。

血管性は美しいメロディーを度々聞いていただく。

唄って楽しまれるのは、民謡や童謡。

 

D. 介護

認知症の方が幸せだな、と思っていただける介護をしていただきたい。

1. 認知症介護の三原則

イ)いつも暖かい愛情と優しいいたわりを持って

ロ)決して、しからず、制止せず

ハ)今、できることをしていただく

今できることで、みんなに役立つ働きをしていただく。
周りの人に役立てる幸せを感じていただく。何ができるかお聞きし、やっていただけたらほめるのが大切。

2.適度な心身活動でいつも楽しく

何が一番楽しいか考え、それを行っていただく。

風船バレー 散歩 絵を描く 字を書く など楽しんでできることを一緒に楽しむように。

3.いつも安心

不安は、症状を進行させる。ほっておかない。環境を変えない。なるべく住みなれた我が家でお世話をするように。

4.その他

少しでも変化があれば医者にみていただく。子供扱いするような呼びかけで、ちゃんづけしない。

日光浴は短め 酸化ストレスにつながる。徘徊するようであれば甘いお菓子とお茶をさしあげて休んでいただく。

節酒、禁煙 服薬管理をしっかり。自動車の運転はさせない。

 

E.ご家族への対応

1.ひとりでお世話しない。 虐待か、介護者の早死ににつながる。

2.福祉サービスを積極的に利用を

地域包括支援センターでご相談していただき、御家族が過労にならなように症状にあった福祉サービスを利用していただく。また、さわらび会には24時間365日ご相談に対応する福祉コンビニもありますので、お困りなことがあれば、いつでもどなたでも是非ご連絡ください。

3.無断外出行方不明者発見ネットワーク利用

4.「認知症の人と家族の会」入会を

 

質問

・スクリーンの脳画像について説明して頂きたいです。

正常な人の脳と、アルツハイマーの人の脳です。アルツハイマーは、側頭葉の記憶を担当する部位の萎縮から始まります。血管性は、重要な部位への出血や梗塞で発生します。

 

・遺伝の傾向はありますか?

アルツハイマーの原因は不明。血管性の原因は動脈硬化、糖尿病など。血圧、コレステロールの値は遺伝するが、認知症は、直接は無関係。

 

・認知症のテストはありますか?

長谷川式などいろいろあります。例えば、こんな簡単なテストがあります。100から7を引く、さらに7を引く、というのを短時間に行っていくものがあります。さらに、CTとかMRIなどをとって正確に分析できます。

 

・身近に認知症ではないかという人がいるのですが?

福祉村病院は認知症専門の病院なので、受診に来て下さい。

 

・経済的な不安があるのですが?

病院にはケースワーカーがいて、患者様御家族の相談にのり、ふさわしい治療ができるようにしています。収入の少ない人には減免措置があり、食事代部屋代が安くなります。特別養護老人ホームと呼ばれる施設では、多床室とユニット型個室がありますが、多床室の方がお安いです。

琴奨菊関 福祉村来村フォトレポート

※画像をクリックすると拡大表示されます。

   

     

   

   

   

   

   

   

   

さわらび大学レポート「認知症について」


開催日時:平成24年8月9日(木)午後3時~午後4時
会場:小規模特別養護老人ホーム「カサブランカ」1階カトレアホール
講師:さわらび大学講師医療法人・社会福祉法人さわらび会理事長
   元老年医学会評議員 山本孝之医学博士
講演名:認知症について

挨拶:山本ゆかりカサブランカ施設長
 さわらび大学は、40年前から地域の皆様を対象に、保健・福祉・医療および歴史・文化・科学並びに時事講話など
幅広い分野の知識や教養の提供と地域交流を目的ではじめました。
 今後も5月にオープンしたカサブランカを会場に開催いたしますので、お友達誘って皆様に来て頂きたいと思います。

講演:「認知症について」山本孝之医学博士 
■脳の特徴
 認知症は脳の病気。脳はブドウ糖を原料として酸素を使って活動をしている。しかしブドウ糖も酸素も蓄えられないため、
血管から脳にブドウ糖、酸素を送り続けなければならない。適度な心身活動が大事。楽しくて幸せなときには血液がよく流れる。
 脳はストレスに弱く、活性酸素がダメージを与えます。抗酸化物質(ビタミンE・C・ベーターカロチン・ポリフェノール)を
なるべく摂取して下さい。
 脳は場所によって担当する働きが違う。この三つが脳の特徴。

■代表的認知症
1.アルツハイマー病(ほとんどの方が該当)
<発生要因>加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、頭部外傷、遺伝
<特徴>いつの間にか発症し、絶えず進行し(側頭葉から始まる)一定の順番で、症状が発現する。
 最近のことを、すぐ忘れる。場所が分からず迷子になる。時間や季節が分からない。衣類を着る順番が分からない。
じっとしていられない。徘徊、トイレの場所がわからず尿の失敗をする。目の前にいる人が誰かが分からない。このような順番で進行する。
2.血管性認知症(10人中3人程度)
<発生要因>脳血管障害で、知能を担当する所がおかされると発症。高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙など。
環境の変化(引っ越し等)も大きな要因。(前頭葉から始まる)
3.レビー小体型認知症(10人中1人程度)
 進行性の認知機能の低下で、変動性がある。見えないものがみえる幻視や、パーキンソンニズムがある。

■認知症の対応(これが大切)
A リハビリ
 日常生活動作の自立促進、特に排泄の自立を。

B 回想法 
 目と目を合わせ、スキンシップをしながら、短く分かりやすい言葉で、本人が自慢したいこと、一番活躍した時代のことをお尋ねし、
いつもほめる(1日に何回も)

C 音楽療法
 音楽の好きな人に、その人の好きな音楽を楽しんでいただく。楽しめる曲は、認知症の病型とその人の思い出によって違ってくる。

D 介護
1.認知症の三原則~いつも幸せに~
イ)いつも暖かい愛情と優しいいたわりを持って
ロ)決して、しからず、制止せず
 (徘徊に出ようとするのを「行っちゃダメ」と怒るのではなく「お饅頭とお茶が用意できました。こちらへどうぞ」
など上手く誘導するなどの工夫を)
ハ)今できることで、みんなに役立つ働きをしていただく
 (ありがとうねと感謝の言葉を)
2.適度な心身活動でいつも楽しく
 散歩、書道、お絵かき、風船バレー、園芸など1回20~30分程度
(時間が長いと酸化ストレスが増加)
3.いつも安心
 ひとりだけにしておかない。環境はなるべく変えない(認知症悪化に繋がる)。
4.その他
 いつも全身状態をよく見て、少しの変化も見逃さない。
 幼児扱いしない(敬意を持って、ちゃんづけをしない)。
 徘徊や日光浴を長い時間せず、節酒、禁煙。服薬管理をしっかりと。
 原則として、自動車の運転はさせない。

E ご家族への対応
1.絶対に、ひとりではお世話をしないように
 ひとりでの介護は、患者虐待か、介護者の早死をまねく。

2.福祉サービスを積極的に活用
 地域包括センターを積極的に活用し、福祉サービス利用のための要介護認定を受ける
 サービス利用(認知症対応型通所介護・認知症対応型共同生活介護・ユニットケア型特別養護老人ホーム)

3.無断外出行方不明発見ネットワークの活用
 お名前や連絡先を、ご本人の分からないところに付ける等の工夫を。

4.「認知症の人と家族の会」への入会

<参加者からの質問>
 「認知症と物忘れの違いについて教えて下さい。」
 簡単言うと、例えば、お昼ご飯に何を食べたのかを思い出せないのが「物忘れ」。
お昼ご飯を食べたこと自体を思い出せないのが「認知症」です。
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