平成28年度新規採用職員研修1日目レポート

平成28年度新規採用職員研修1日目レポート

講義:さわらび会の理念
講師:医療法人・社会福祉法人 理事長 山本孝之
さわらび会の理念は  みんなの力でみんなの幸せを です。
幸せとは、自立して自由に生き、まわりの人に役立つ働きが出来る時に感じるものと、私たちは考えています。
自分が自立していなければ、自由に行動できません。自立とは日常生活が自立して自由に出来ることと、経済的に自立することです。
入社されたみなさんは、今日から経済的にも自立し、本当の意味で、自由に生きられます。今日から幸せな人生が始まります。
そして、みなさんの回りにいらっしゃる、日常生活に支援が必要な方の自立のお手伝いをするという、非常に価値のある仕事を今日から始められます。
皆様の幸せを守るには自立度を高めることが大切で、皆様の自立度を高めるために、福祉村の中心には、リハビリ専門病院を置きました。まわりの人に役立つ働きを見つけやすくするために、年齢も違えば、障害の質も異なる人々がご利用される、あらゆる福祉施設をまわりに配置しました。
さらに経済的な自立も必要と考え、クリーニング工場を作り障害者の方の就労の場とし、経済的な自立を目指しました。
更に、さわらび会は、福祉村をご利用いただく皆様だけでなく、広く地域の皆さまの幸せも願っています。職員たちはみな、地域に目を配り、絶えず変化する社会の状況も注意深く見守っております。今日入社されたみなさんも、社会の変化をよく見て、自分の能力を発揮できる場所で働いて下さい。それがみなさんの幸せに繋がります。
さわらび会は「みんなの力でみんなの幸せを」守るということを目的として活動している組織であることを忘れないで下さい。その事が皆さまの幸せに繋がります。
(福祉村病院 近田)

講義:さわらび会職員としての心構え
講師:医療法人さわらび会 副理事長 社会福祉法人さわらび会 専務理事 山本ゆかり
さわらび会の基本理念「みんなの力でみんなの幸せを」。
これを職員皆が理解していないと、チームワークが発揮できません。
さわらび会理事長である山本孝之が提唱しました、
「認知症介護の三原則」
1、いつも暖かい愛情と笑顔で
2、決して叱らず制止せず
3、今出来る事をしていただく
さわらびグループでは、この三原則を毎朝唱和しています。
例としまして、眼鏡を認知症の利用者様に取られたことがあります。返してくださいといっても、なかなか返してもらえません。その際、お菓子をどうですか、と差し出すと、眼鏡を持っていないほうの手で受け取られます。もうひとつ お菓子を差し出しますと、眼鏡を持っている手で受け取られようとしました。お菓子を受け取れば眼鏡は落ちるので、それを予測し、落ちる前に回収させてもらいました。
このように、叱らず、制止せずに眼鏡を回収することができるのです。
「今出来る事をしていただく」のは、誰でも、出来る事・存在する意味があります。その意味を常に利用者様にお伝えすることが大切です。
さわらび会の宝物は、人材です。職員の方にはキャリアパスを積み、常に勉強ができるように、研修制度が充実しています。ここにいても自分は進歩できない、前へ進めないと思ったときに退職される方が一番の理由です。
昨日と同じ事を今日していたら進歩がありません。今日と同じ事を明日していてもいけません。当たり前でやっていることで、疑問を感じたら変えていく提案が大切です。改善できることは、どんどん改善していきましょう。
さわらび会に就職し、最大の喜びとしていただきたいのは、いい出会いがあることです。良い先輩、良い上司と一緒に自分を磨いてください。
さわらび会の一員として、必要な知識を学ぶことが出来ました。気持ちや仕事面、法律面と多方面に渡る心構えを学び、さわらび会の一員であるという自覚を再度確かめることができました。
学んだ内容を反芻し、業務に生かしていきたいと思います
(第二さわらび荘 新井)

講義:さわらび会の歴史と概要
講師:医療法人・社会福祉法人さわらび会 統括本部長 山本左近
<研修内容>
1.基本理念とは?
基本理念とは組織がその根本に据える理念や目的、思想のことを言います。私たちは「さわらび会」という組織です。「守るべきだ」と考え、実現しようと目指し、「みんなの幸せを」守るために生きていくというのが基本理念です。

2.幸せって何ですか?
理事長の言っていた幸せとは、自立して自由に生き、そして、いま自分のできることでまわりの人の役に立つ働きをすることです。

3.福祉村の福祉って何ですか?
福祉という言葉は、幸せや豊かさを意味します。福祉村は、幸せ村です。理事長が福祉村を作ろうと表明されたのは、1973年5月です。それは、みなさんの幸せを守りたい、野依町に老人天国(老人病院、研究所、公園、施設、お寺)を作りたいという機関誌さわらび第1号の冒頭あいさつでした。

4.目的達成する方法
私たちは常に最初に目的があって行動します。目的達成する方法がPDCAサイクルです。
PDCAサイクルとは計画を作って実行し、検証し、計画を作り直して再実行をすることです。サイクルを回していくために大切なのは、きちんと計画を立てることです。また、毎日の気づきも必要です。やりたい、こうしたいという思い、エネルギーを伸ばしていけるような「気付き」を持って仕事に励んでください。
これから、みんなの力でみんなの幸せを守るように、一緒に働いていきましょう。

私たちの活動の全ての根本が「みんなの力でみんなの幸せを」という「基本理念」であること、さわらび会の歴史と、クリーニング工場の作られた経緯を例に挙げ、目的達成の方法をわかりやすく具体的にお話しいただきました。私たちは、人のお世話をする仕事です。自分も成長でき、成長した自分がさらに多くの人の役に立つことができるこの仕事に誇りを持ち、これからも精進していきます。
(あかね荘 真鍋)

講義:社会人としての基本的ルールとビジネスマナー
講師:医療法人さわらび会 福祉村病院 副院長 山本淑子
<研修内容>
社会人としての基本的なルールを理解する
1、社会人としての自覚と責任感
2、仕事の取り組み方
3、接遇マナー

1 社会人としての自覚と責任感では
働く意味を考え、何のために働くのか、社会人になったら何が変わるのか。学生と社会人の違い、作業と仕事の違いを知る。会社に入って働くということは会社の看板を背負って働くということについて講義して頂きました。

2 仕事の取り組み方では
社会人に必要な5つの意識
顧客意識 ・ コスト意識 ・ 協力意識 ・ 安全意識 ・ 改善意識
について講義して頂きました。

3 接遇マナーでは
第一印象が重要 ・ 身だしなみ ・ あいさつ ・言葉遣いについて講義して頂きました。
さわらび会の一員として、さわらび会の理念である「みんなの力でみんなの幸せ」を守るために、いつも笑顔で心ある接遇を実践できるよう、新入職員だけでなく、在職職員ともに社会人としての自覚と責任感をもち、気持ち新たに職員一同尽力して参ります。
(福祉村病院 近田)

講義:さわらび会の研修について
講師:社会福祉法人さわらび会 事務局長 藤田聰一郎
近年、新規事業所の開設にともない、多くの職員を雇用している。新規に採用された職員が、利用者様に行うサービスの質を向上させるうえで、研修は非常に重要である。
さわらび会の研修体系は「さわらび大学」「職員研修」「さわらび会研究発表会」の3本柱で構成されている。
「さわらび大学」は、主に地域住民を対象にして、医療、福祉、一般の各分野の講義を行う、大変ユニークな研修である。昨年は、6回行い、のべ329名が参加された。
「職員研修」は「基本研修」「職階別研修」「テーマ別研修」「職場研修」に分かれている。さらに「職階別研修」は、「新規採用職員研修」「初任者研修」「中堅職員研修」「管理者研修」に分かれ、職員の在職年数に応じた研修を実施している。
「さわらび会研究発表会」では、職員が日々実践や研修を重ねている内容を発表する場であり、昨年は7組の発表があった。その中で、最優秀賞、優秀賞を各2組ずつ受賞された。その方々が、入社式で表彰された。
(あかね荘 杉山)

講義:認知症サポーター養成講座について
講師:福祉村地域支援センター職員
福祉村地域包括支援センターの職員が即興の芝居もしながら、認知症についてわかりやすく説明をして下さいました。改めて認知症について理解を深めて頂けたと思います。
認知症サポーターとは、何か特別なことをしなければいけないというものではなく、認知症のことを正しく理解し、認知症の方やそのご家族様を地域で温かく見守る応援者です。今回のこの認知症サポーター養成講座を受けて下さった職員には認知症サポーター養成講座受講者の証明であるオレンジリングが配付されます。
さわらび会の全職員はこの認知症サポーター養成講座を受講しています。これからも研修を通して、毎年全職員が必ず受講済みとなるよう取り組んでいきたいと考えております。そして認知症を学び、地域の方やさわらび会を利用する皆さんを支えることの出来る人材育成していきたいと思います。
(あかね荘 白井)