8月4日 さわらび大学レポート

8月4日 さわらび大学レポート

日時  8月4日(火曜日)
会場  第二さわらび荘 ふれあいホール

○講義1 「地域福祉の現状」

講師  豊橋市長寿介護課 主幹 加藤 充洋氏

 豊橋市長寿介護課主幹加藤充洋氏をお迎えして、地域福祉の現状・超高齢社会の現状と課題についての講義を行っていただきました。
豊橋市の総人口は、現在37万人ですが、将来推計では緩やかに減少してゆきます。それとは別に、高齢者の人口は今後も増加してゆく事が予想されており、高齢化率も上昇し、かつ高齢者の単身世帯や高齢者の夫婦世帯率も増加が見込まれています。また、介護認定者数も増加し、介護保険料の値上げも予想されます。

1.地域福祉の充実を図る地域包括ケアシステム構築に向けて

 以下のような取り組みが行われていく必要があります。

・行政主導型の地域づくりから住民主導の地域づくりへ
・在宅医療と介護の連携による高齢者支援
・高齢者の住まいと介護サービスの充実
・健康で生きがいを持てる高齢社会の実現

 3人に1人が高齢者の社会を迎えるまでに「みんなで支え合う社会」を作りましょう。

2.東三河広域連合による新たな可能性

 高齢化が急速に進行する中、介護保険財政の高騰、介護施設の不足等厳しい状況が近い将来予想されています。超高齢化社会に対応した施策を展開するためには、市町村の枠を超えた連携体制が必要です。

3.平成27年8月からの介護保険負担割合についての説明

 介護保険サービスを利用する場合、一律にサービス費の1割を負担するとしていましたが65歳以上の方のうち、一定以上の所得がある方にはサービス費の2割を負担していただくことになりました。
豊橋市も人口の減少、高齢化率の上昇に伴い、地域で支え合う町作りを考えることが必要だと思いました。

○講義2 「食中毒について」

講師  福祉村病院 管理栄養士 小林まさ子

 福祉村病院管理栄養士小林まさ子氏により、家庭で出来る食中毒予防の講義を行っていただきました。
毎月、8月は「食品衛生月間」に定められているように夏場(6月~8月)は食中毒が多く発生するため、食中毒の種類とその原因及び、正しい手の洗い方などの説明がありました。

1.家庭で出来る食中毒予防のポイント

①食品の購入 消費期限などのチェック、肉魚は分けて包む、保冷剤(氷)を利用して、購入後寄り道をしないで帰りましょう。
②家庭での保存 帰ったらすぐに冷蔵庫へ、入れるのは7割ほどにして、冷蔵庫は、10℃以下冷凍庫は、-15℃以下に保ちましょう。
③下準備 こまめに手を洗って、食材は流水で洗い、肉魚を切ったまな板、包丁は洗って熱湯をかけましょう。
④調理 加熱は十分に行い、料理を途中でやめる時は、室温に放置せず冷蔵庫に入れ、再び調理する時は十分加熱しましょう。
⑤食事 長時間室温に放置せず、温かい物は温かいうちに、冷たい物は冷たいうちに食べましょう。
⑥残った食品 清潔な器具、容器に小分けして保存して、温めなおすときは十分に加熱を行い、怪しいと思ったら捨てましょう。


2.食中毒かな・・・と思ったら

 嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。医師の診断を受けずに、むやみに市販の下痢止めなどの薬を利用せず、早めに医師の診断を受けましょう。

 食中毒予防の3原則 食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」

今回の研修で食中毒に皆さんが注意して、この夏を乗り切っていただけたらと思いました。